朝日選書<br> 『枕草子』の歴史学―春は曙の謎を解く

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『枕草子』の歴史学―春は曙の謎を解く

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  • サイズ B6判/ページ数 277,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022630162
  • NDC分類 914.3
  • Cコード C0321

出版社内容情報

【歴史/日本歴史】『枕草子』を歴史学で読み解くと、意外な事実が見えてくる。なぜ「春は」から始まるのか、 道長との関係、通説の登場人物は間違っていた……。浮かび上がる清少納言の感性や姿。さて「春は曙」はどういう情景を描いたのか、著者からの驚きの推論とは?

内容説明

『枕草子』を歴史学の手法で読み解くと、意外な事実が見えてきた―。なぜ「春は曙」「夏は夕暮れ」から始まる?通説の登場人物比定は間違っていた!清少納言と藤原道長との関係…。研究し尽くされたはずの『枕草子』から新たに見えてきた清少納言の感性、姿、行動範囲、人間関係。時代の制約を受けず、自然の背景に人間を見、人間の営みから自然を感じていた清少納言。現代にも通じるこの日本人の感覚は、まさにこの時代にはぐくまれ、継承されてきたのだ。さて「春は曙」はどういう情景を描いたものか、著者からの驚きの推論とは?

目次

1 『枕草子』の輪郭(『枕草子』はなぜ書かれたか;「春は曙」に始まる『枕草子』の展開;宮仕えにいたるまで―宮仕えの時期をめぐって)
2 清少納言のまなざし(宮仕えの日々;家からの観察;外出の折にて)
3 激動の時代を生きる(政治の大きな変わり目;中宮を支えて;宮中の人々)
4 『枕草子』の時代(『枕草子』の社会史;自然と環境の観察;自然観を探る)

著者等紹介

五味文彦[ゴミフミヒコ]
1946年、山梨県生まれ。東京大学文学部卒。現在、東京大学名誉教授、放送大学教授。文学博士。専攻は日本中世史。著書は『中世のことばと絵』(中公新書、サントリー学芸賞)、『書物の中世史』(みすず書房、角川源義賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅてふぁん

30
これまでも枕草子について書かれた本を何冊か読んできたけれど、枕草子を全部読んだ後に読むとやっぱり違うなぁ(*^^*)色々な解説がされている中で、清少納言が(唐の作品である『史記』に対して)『しき→四季』を枕にした和の作品を書くことを 定子に提案したのでは、という説がお気に入り。確かに、四季の風景から始まり、季節に関する章段が多い。枕草子が書かれることになる料紙献上の内大臣は定子の兄伊周ではなく、公季を指すという説も興味深い。2017/04/11

コニコ@共楽

16
『枕草子』を歴史学的にとらえ直してみようとする本。年代的に辻褄があわない人物などが挙げられていて、その当時の人間関係に新たな視点が注がれている。実は清少納言は道長の推挙により、宮仕えを始めていたとは知らなかった。後に道長のライバルとなる伊周(定子の兄)を通じて貴重な紙をもらい、やがてそれに『枕草子』を書きつけることになるとは。道隆亡き後、伊周も失脚し、今度は道長が紫式部に高価な紙を与え、『源氏物語』を書かせたことを思うと感慨深いものがある。2024/12/13

bapaksejahtera

13
文学を論じて歴史学に及ぶ如き大上段の論ではなく、高名な歴史学者による枕草子論と感じた。清少納言と呼ばれる所以や執筆に至る経緯、中宮女官における彼女の位置づけと成長、職階のみで示される登場人物の比定等、首肯しうる指摘が屡々ある。春は曙以降、冒頭の有名な四季論が、冬に及んでそれ迄の自然描写から一転して人の働きに変化する事について、背景に恋愛体験があるという記述が本書の要としてある。少納言が今様に屡々触れながら低い評価である点は、浄土教への同様な評価同様、新しい職業婦人としての彼女の猶古い嗜好を興味深くも感ずる2024/02/24

源シタゴウ

9
中世歴史学の権威である五味氏により書かれた枕草子の初学書。「春は曙の謎を解く」という副題がついているものの、題名に絡めた謎解きは冒頭の一部にとどまる。「四季の枕草子」というのが本書の見どころか。あとは「宮にはじめて参りたるころ」に登場する「大納言」が従来考えられていた「伊周」ではなく「道長」の可能性がある点と、そこから清少納言を推挙したのは道長であろうという憶測。正直、あまりにも杜撰な憶測だと思う。そもそも「中関白家」に敵対する道長がどうして定子後宮に女房を推挙できるのかはなはだ疑問。2025/01/25

Hiroh

9
当時の時代背景を人物中心に読み解く本かと思ったらそうではなかった。むしろ、人物エピソード中心に読む時には注意を払わないような自然描写、風俗、寺社への参籠風景、職業(六位の蔵人、女官《にょうかん》など)について書いてある。冬の鳥が最初は羽の中でこもったように鳴くとか、草の下に水があるところを牛車で行くのは面白いとか、本当に細かいところまで観察しているのに驚く。 ただ、やっぱり人物への興味で読んだのでそういう点では物足りない。時期と官位からして草子用の紙を天皇夫妻に献上したのは伊周ではなく公季だという。2014/10/01

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