出版社内容情報
サイパン陥落・インパール作戦・特攻・沖縄戦と本土決戦・原爆投下・敗戦……。大日本帝国の誤謬の責任は誰がとったのか。また戦後日本にどのような影を落としたのか。無責任で非人間的な軍隊組織の官僚体質を徹底検証した、著者の代表作がここに完結。
【目次】
内容説明
誤った指導で多くの兵士が死を余儀なくされた。敗戦の責任、兵士を消耗品として無謀な作戦に赴かせた戦争指導の責任は誰がとったのか。下巻はインパール作戦・特攻・沖縄戦・原爆投下から敗戦、さらに戦後の戦友会と戦後補償問題まで。次代へ読み継がれるべき著者の代表作。
目次
第2部 昭和陸軍の興亡(情報なき戦争指導の無責任体制;零戦パイロットたちの戦い;第二十五軍敵性国人抑留所の日々;ニューギニア戦線の絶望と悲劇;参謀本部の参謀たちの体質とその欠陥 ほか)
第3部 昭和陸軍後史―戦後社会への影(敗戦時に指導者はどう身を処したか;参謀たちの昭和陸軍再建の動き;巣鴨プリズンでの軍事指導者たち;戦友会という組織にみる昭和陸軍の体質;軍人恩給というカラクリのおかしさ ほか)
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年北海道生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。ノンフィクション作家、評論家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。独力で「昭和史講座」の刊行を続け、2004年、第52回菊池寛賞を受賞。2017年『ナショナリズムの昭和』で第30回和辻哲郎文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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