朝日文庫<br> 暗い時代の人々

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朝日文庫
暗い時代の人々

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022620828
  • NDC分類 281
  • Cコード C0121

出版社内容情報

大正デモクラシーの終焉から戦争終結まで最も抑圧された暗い時代に「精神の自由」を掲げ、各々のやり方で、ぶれることなく毅然と生き抜いた人々──斎藤隆夫、山川菊栄、山本宣治ら、今こそ心に留めておきたい彼らの生き方に迫る。文庫解説は加藤陽子氏。

内容説明

大正デモクラシーの終焉から戦争終結まで―最も抑圧された暗い時代に「精神の自由」を掲げ、毅然と生き抜いた人々がいた。斎藤隆夫、山川菊栄、山本宣治ら、己の信じる道を歩み、灰色の時代に希望の灯を点した生涯を描く。文庫化に際し新章を加筆。

目次

第1章 斎藤隆夫―リベラルな保守主義者
第2章 山川菊栄―戦時中、鶉の卵を売って節は売らず
第3章 山本宣治―人生は短く、科学は長い
第4章 竹久夢二―アメリカで恐慌を、ベルリンでナチスの台頭を見た
第5章 九津見房子―戸惑いながら懸命に生きたミス・ソシアリスト
第6章 斎藤雷太郎と立野正一―「土曜日」の人々と京都の喫茶店フランソア
第7章 古在由重―ファシズムの嵐の中を航海した「唯物論研究」
第8章 西村伊作―終生のわがまま者にしてリベルタン
第9章 吉野作造―権力に抵抗した、実践的政治学者

著者等紹介

森まゆみ[モリマユミ]
1954年東京都生まれ。作家・編集者。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務の後、84年に友人らと地域雑誌「谷中・根津・千駄木」(通称「谷根千」)を創刊。2009年の終刊まで編集人を務める。98年『〓外の坂』で芸術選奨文部大臣新人賞、2003年『「即興詩人」のイタリア』でJTB紀行文学大賞、14年『「青鞜」の冒険』で紫式部文学賞を受賞。歴史的建造物の保存活動にも取り組み、日本建築学会文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

30
今の時代は、暗い時代なのだろうか? 「新しい戦前」なのだろうか?同じことを繰り返してしまうのだろうか? 先人の歩みに習いたい。2023/09/25

どら猫さとっち

6
以前本書を単行本で読んだが、文庫化にあたって吉野作造を追加したので、今回はその意味で再読である。本書は、今だから読んでおきたいというのは、尚も強い。破天荒な性格の人もいるが、同調圧力に屈せず、より良い社会を望んだ彼らは、今の時代には、本当に貴重な存在だ。本書には山川菊栄が登場するが、同じ著者の「『青鞜』の冒険」も、面白いので読んでおきたい。2023/09/16

てっちゃん

3
竹久夢二の意外な面や、京都の喫茶店フランソアの斎藤や立野の活動など、知らなかったことが多く、とても興味深かった。多くの人に読んでもらいたい良著。2023/11/10

mn

0
後から振り返ってあれは「暗い時代」だったと気づくような気がする。「武家の女性」を書いた山川菊枝がこのような人だったとは。西村伊作や竹久夢二、知らなかったことがたくさんありました。2023/10/28

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