出版社内容情報
「文章」の書き方は、自分の好きな「文章」が教えてくれる。明治生まれの貧しい農民やスティーブ・ジョブズのプレゼンから学ぶのは「伝える」ということ。文庫化に際して、NHKテレビ放送を基にした「学生たちが憲法前文を書く」を追加。
内容説明
明治期の貧しい農婦が残した遺書、スティーブ・ジョブズのプレゼン、鶴見俊輔が息子からの問いに答える文章。読む者の心を強くゆさぶる文章を通してタカハシ先生が考えるのは「伝わるのはなぜか」ということ。文庫化に際し、学生たちと憲法前文を書く「補講」を追加。
目次
1 文章は誰のものか?それは、ぼくたちのものだ
2 都会の雑踏を文章と一緒に歩いてみよう
3 おじいちゃんが教えてくれる
4 こんなの書けない!
5 スティーブ・ジョブズの驚異の「文章」
6 「ない」ものについて書いてはいけない 「ある」ものについて書かなきゃならない
7 誰でも知っているもの、誰でも関係のあるもの、誰でも必要としているもの、必要としているどころか、それがなければ生きていけないもの、なのに、あまり、「文章」にされることのないもの
8 ぼくたち自身の「物語」
9 二〇一二年の夏に、学生たちと
補講 二〇一八年の冬に学生たちが「吉里吉里国憲法前文」を書く
著者等紹介
高橋源一郎[タカハシゲンイチロウ]
1951年生まれ。作家。2019年3月まで明治学院大学教授を務める。1981年『さようなら、ギャングたち』で第4回群像新人長編小説賞優秀作、1988年『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞、2002年『日本文学盛衰史』で第13回伊藤整文学賞、12年『さよならクリストファー・ロビン』で第48回谷崎潤一郎賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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