出版社内容情報
戦前・戦後を通じ、「ライカの名手」として多彩に活躍した巨匠・木村伊兵衛のエッセイ&写真集。代表作59点と自作解説に加えて、カメラとの出あい、ライカ論、人物論、写真論が語られるほか、土門拳、徳川夢声との対談など18編を収録。
内容説明
「ライカの名手」として多彩に活躍した巨匠のエッセイ&写真集。代表作について当初をふり返る解説に加え、ライカとの出会いと魅力、国内外の写真家との交友録、撮影への思いが語られるほか、土門拳、徳川夢声との対談を収録。東京下町、農村、パリの風景、女性たち、文士の肖像、…代表作59点収録。
目次
木村伊兵衛傑作選+自作解説
1 自伝から
2 ライカについて
3 出会いと別れ
4 なにを、どう撮るか
5 対談
著者等紹介
木村伊兵衛[キムライヘエ]
1901年東京生まれ。写真家。小学3年生のときに初めてカメラを手にして以来、アマチュア写真家として活動、頭角をあらわす。1930年にライカを入手して撮影し、雑誌「光画」に発表した東京下町のスナップショットは、新鮮なリアリズムの表現を切り開く。戦前戦後を通じ、スナップ、ポートレート、ドキュメントと多彩な分野で第一人者として活躍した。1950年、日本写真家協会初代会長に就任。1974年、逝去。生前の代表作に『木村伊兵衛傑作写真集』『木村伊兵衛外遊写真集』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まーくん
87
先日、東京都写真美術館で『木村伊兵衛 写真に生きる』展を観てきました。本書はその際、ミュージアム・ショップで購入。木村伊兵衛(1901~74)「ライカの名手」として知られた写真家。膨大な作品から選んだ傑作選約60点とその自作解説およびエッセイ(自伝、ライカについて、出会いと別れ、なにをどう撮るか、対談)。愛用ライカの素晴らしさを熱く語り、特に携帯性・操作性を激賞。「現在」という瞬間を切り取れる性能。自分はカメラに詳しくなくライカを使ったこともないが、彼が現代のスマホを知ったらどんな感想を持つだろうか?⇒2024/05/24
緋莢
16
図書館本。自身の写真に、撮影当時を振り返る解説をつけたもの、ライカとの出会いや他の写真家との交流を書いたエッセイ、そして、土門拳、徳川夢声との対談が収録されています。32ページに掲載された「すみだ川 煙突」の写真が好きです。 徳川夢声との対談で、栗島澄子がパッと売り出した頃に吉原が張り店から写真に変わって、吉原の写真はみんな栗島澄子の顔にすげかえした、というエピソードに笑いました。 今でいうフォトショで修正なんてレベルじゃなくて、コラージュだよな(笑)2019/08/02
ジムニーおやじ
8
ライカ使いである木村氏、1953年に撮られた「秋田おばこ」は本当にいい写真だと思う。数十年ぶりにライカが欲しくなった。2024/09/20
hitsuji023
5
なにげなく撮っているように見える写真も日々の研究や仕事の経験の積み重ねがあって完成しているものだとわかる。「好きこそものの上手なれ」「千里の道も一歩から」これがこの本に対する私の感想。2024/10/10
ササーキー
2
写真は好きだが、カメラ好きではないので、ちょっと専門的すぎた。2023/01/25