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キノコ雲に追われて―二重被爆者9人の証言

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  • サイズ B6判/ページ数 167p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784751522165
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

1945年8月6日、広島で被爆。そして、300キロ離れた長崎へ移動し、三日後の8月9日にもう一度被爆した人々がいた―二重被爆者である。その存在は、戦後60年間に渡り、歴史の中に埋もれていたが、実は、終戦から10年後、一人のアメリカ人ジャーナリストの手によって、二重被爆者9人の言葉が残されていた…。

目次

白い光
短すぎた新婚生活
帰郷目前の悲劇
仲間をおそった閃光
直後の広島
新妻の行方
そして列車に乗った
二度目の被爆
運命の別れ道
広島の教訓が救った生命
直後の長崎
遺骨
うしなったもの
復興
傷あと

著者等紹介

トランブル,ロバート[トランブル,ロバート][Trumbull,Robert]
シカゴ生まれ。1941年、ニューヨーク・タイムズの記者となり、その後、長きにわたり、アジア太平洋地域の情勢を記録にとどめてきた。1954年から61年、また64年から68年まで、2度、ニューヨーク・タイムズ東京支局長を務める。1992年10月、80歳で死去

吉井知代子[ヨシイチヨコ]
奈良県出身。大阪市立大学文学部卒業。兵庫県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あじ

59
本書はアメリカ人ジャーナリストが、終戦10年目に二重被爆者(広島・長崎にて)九人を取材した記録。57年にアメリカで出版されたものを50余年の時を経て、初の和訳で出版したものです。私が読んだ限りアメリカの捻じ曲げた見解や言動は見当たらず、聞き取り調査で得たそのままの言葉を書き記していると思います。アメリカの原爆投下責任を問う質問に対し、日本のジャーナリストが紡いだ本書最後の一文は、平和への相互の歩みを促す楔として突き刺さります。戦争を語る世代が亡くなる中、史実を伝える本の役割の重さを痛感した読書でした。2015/10/05

AICHAN

31
図書館本。著者が日本人でないことを不審に思った。広島と長崎の悲劇を伝えるのは日本人の役目だと思う私は、「キノコ雲に追われ」た人々を取材したのは当然日本人だと思い込んでしまっていたのだ。戦後、原爆の影響については米軍が秘匿した。著者は戦後10年、GHQがとうに撤退した後に取材を開始している。二重被爆者とは広島と長崎の両地で被爆した、つまり2度も原爆を浴びた人々のことだ。著者の調べではそういう人が少なくとも18人いた(後に165人と判明)。そのうちの9人の証言である。惨い描写が多いけど必読だろう。2016/07/11

出世八五郎

22
ジェームズ・キャメロンが二重被爆者を映画化しようとしたが、その時はほんの1人か2人しかいないと思ってた。・・・本書は米国人が1955年の広島長崎を取材し1957年に米国で出版。日本ではつい最近の2010年出版。解説の稲塚秀孝氏が米国で原書の存在を知ったのが2009年夏・・・本書では9人の二重被爆者の証言を記述してるが、取材中に連絡の取れない二重被爆者が他に9人いた。そして、2010年日本出版時において、165人の二重被爆者がいたことが判明している。2016/06/21

かもめ通信

19
原書はNYタイムズの記者だった著者が、終戦から10年を機に長崎で取材したデータを元に書かれ、1957年にアメリカで出版された本だ。邦訳版出版は2010年の7月。アメリカのジャーナリストがアメリカで出版した被爆者に関する本。日本に紹介されるまでに長い年月を要した本。その2点に惹かれて読んでみた。著者の立ち位置から様々な「限界」はあるが、その「限界」を読み解く上でも、この本は“原爆のことなら既に知っている”と考えているあなたにも、ぜひとも読んでみて欲しい1冊でもある。核兵器のない未来の社会のためにも。2017/10/18

おはなし会 芽ぶっく 

8
小学校6年生ブックトーク 【テーマ 戦争と平和】 国語科単元で『川とノリオ』を学習するので、夏休み期間を使って関連の絵本・児童書などの紹介と貸し出し。2019/06/17

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