内容説明
「月の島」での生活はボリスに安息と共に宿命ともいえる戦いの糸も手繰り寄せていた。忍び寄るウインタラーを狙う新たな刺客。運命に足掻き、苦しみ、それでも生き抜いてきたボリスのすべての運命に終止符が打たれる。「ルーンの子供たち 冬の剣」感動のクライマックス。
著者等紹介
ジョンミンヒ[ジョンミンヒ]
全民煕。建国大学で政治外交学を専攻し、韓国民族芸術人総連合の研究員として勤務。長編小説「歳月の石」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わった
12
文句なく面白かったです。完全なるファンタジーなのですが、人間性は現実と繋がるところがあったり、つけてもらった名前に人生が縛られるなど、細かいところにまで引かれました。人形の話がこんなに辛く繋がるとは…。学生として出発したボリスとルシアンには幸せになってほしいです。第二部の全5巻も予約済み。まだまだ追いかけます!いにしえの王国の秘密が知りたいなぁ。2016/01/11
宴
7
二巻で安住の地を見つけたかと思えばまた放浪の旅に…。中弛みもなくとても長い話なのにすいすい読めてしまった。ただ従姉妹が姪に誤植されてたのが痛い。改訂されてるのかな。師匠やイソレットにまた再会できたらいいな。名作。2018/06/10
コウヤ
7
再読。4回目くらい。最後泣ける(/_;) 第3部はよ出してくれ( ..)”2010/01/24
すがやん
5
オンラインゲームの原作小説。寝不足になるほど、夢中になって一気に読んだ、剣と魔法の正統派ファンタジー。名作と言っていいほどの出来だった。過酷な運命の主人公ボリスの、冒険の物語でもあり、精神の成長の物語でもある。とてもゲームのアバターの一人とは思えない程、人物の内面が複雑に丁寧に描かれてる。壮大な世界観も終わりをみせず、本当に3巻で終われるのかと思ったが、納得できる結末だった。2011/07/07
睦月
4
泣いた…。ボリスのナウプリオンやイソレットへの思いに泣いた。 そして、中学生のときも泣いたなぁと思って自分の中の変化し続ける中で、変わっていない部分を感じれて嬉しかった。再読した今でも、この物語は私の胸を塞いで、言葉が溢れそうな息苦しい幸福感を与える。そのことを友人に話したら、枕草子ではそういう状態を“ものぐるおしい”というのだと教えてくれた。 私にとってこの物語は“ものぐるおしい”。2012/12/03