内容説明
正月に欠かせないなっと味噌、女たちだけのお重びらき、折り目の日に食べるそうきのお汁、お墓の前の宴会・清明祭、幻の百年酒、祝いの席を彩るあんだぎい、一汁・白飯で肉親の野辺送り、豚あぶらで炊く冬至雑炊…首里で生まれた筆者が語る四季とりどりの沖縄の味覚と、それを培った沖縄の心。
目次
律儀者の冬至雑炊
これは鬼を食う口
正月のなっと味噌
はんちんの吸い物
一生一度の芋料理
寒夜のるくじゅう
砂糖キビが熟して
酒飲みとぶうさあ
那覇女の名物饅頭
乙女心のお重料理
夏近しモモ売り娘
清明祭は墓前の宴
美し過ぎる魚の味
いとしきぽうぽう
ゆし豆腐って何?
折り目のごちそう
苦い瓜に人生の味
暑い日の芋葛揚げ
ようこそご先祖様
真黒いスミイカ汁
真白い落花生豆腐
豚あぶらに幸あり
美味なるらふてえ
古酒一献頂戴仕る
今は幻の五段料理
おめでたい揚げ物
豚飯菜飯婚礼の夜
黒砂糖で起死回生
七日ごとの涙料理
悲しい日の一汁膳
うらめしや文明殿
山羊を薬にする話
実だくさんの汁物
書き残しの品数点
あんだんすと望郷