内容説明
初めて音楽放送に携わったのが1936(昭和11)年。1959年からは30年もの間、日曜日朝のNHKラジオ「音楽の泉」を担当し、的確な温かい解説ぶりで知られる著者が、80年の人生を振り返りつつ音楽の精髄を語る。終章は、1952年ごろから続々と来日したオイストラフ、カラヤン、ギーゼキングら巨匠たちの思い出の記。
目次
全身で音を捕らえる
静聴静思
「聴く」と「聴かせる」
ビデオ・ディスクの効用
指導者の自戒
流水先を争わず
死との対話
音の向こうに聴こえるもの
地方色豊かな音楽教育
シューベルトの秀作「冬の旅」
クリスマスの楽しみ
ピアニシモの美
音に乗る
ベジャールの名舞踊
愛は沈黙の中に
若きトリオ・フォントネーの魅力
巨匠たちの思い出