朝日文庫<br> 北の国の食物誌

朝日文庫
北の国の食物誌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 227p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784022605269
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

ギョウジャニンニク、ゴッコ、ハッカク、ババガイ、ハスカップ、カスベ…。大自然の恵みに溢れた北海道の食べ物には、原始のおおらかさがある。その素朴な食べ物の一つひとつを、遠い記憶と豊かな自然の中にたずねる随筆集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kajitt22

27
本棚からこぼれ落ちてきて再読。青年時代、少年期の思い出とともに語られる北の国の食物誌。見開き2ページ分の中に北の豊かな食べ物と小さなドラマを描き込み、なかなか読み応えがあった。植物にも詳しく、どんな経歴の方かと調べてもよくわからない。文中『ホヤ』の項に、「不運にも何回か仕事に失敗し、酒を好み放浪の何年かを経験し」とあるが、とてもそんなふうには見えないむしろ端正な書きっぷりに引きこまれた。戦中戦後の北海道を描いた、少し悲しげな文章に魅了されました。 2021/03/31

しじみのたわごと

2
あとがきと文庫版後書きの両方で重ねて言われている通り、みすぼらしく貧しい、それだけに他の溢れかえる北海道美食本より近しい感じのする北海道・食の本。1食材につき2ページ程度のエピソードで、通勤の隙間時間などに読み易かった。筆者の生まれ育ちの関係でニシンやゴッコ、クジラにアンコウ、ウニなど海のものが多め。ジュンサイやハマボウフウ等も出てくる。ザリガニ(!)も、昭和を生きた人びとにとっては懐かしい食材の一つなのだろう。祖父から似たような話を聞いた事がある。作中の描写を読むとうまそうで食べたくなってくるから困る。2014/08/10

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