内容説明
明治・大正・昭和と続く三代は、物価の高騰の歴史でもあった。アンパン・うな重・駅弁・豆腐からストリップ・パチンコ・芸者の玉代・宝くじ・巡査の初任給などなど109項目。それぞれの値段の変遷を掘り起こし、ひと目で分かる値段表と、最適の筆者による思い出エッセイとを合わせ、日本人の暮らしを振り返る。
目次
江戸前寿司(沢村貞子)
うな重(中里恒子)
天どん(宇野信夫)
カレーライス(長部日出雄)
そば(水上勉)
ラーメン(駒田信二)
牛肉(早乙女貢)
鶏肉(大原富枝)
缶詰(後藤明生)
やきとり(高史明)
とんかつ(河原崎国太郎)
豆腐(中村梅之助)
乾海苔(向田邦子)
小豆(中村汀女)ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はらが
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私自身食い意地が張っていることもあって とにかく出てくる食べ物がおいしそう!! 作家が自分たちの思い出と共にいきいきと当時の食べ物事情について語っている(もちろん食べ物以外の、映画や公務員の給料なども載っている)
わ!
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この「値段の風俗史」は、まさに時代毎のモノの相場を記した辞典のようなものだったのである(エッセイ付き )。先ずは基準値として、公務員の初任給を調べてみる。(こんなのも載っているのだ)明治27年…50円、大正15年…75円、昭和12年…75円、ちょっと飛んで…昭和34年…1万2千円。まてまてまて~い。だって、昭和12年は初任給75円だよ…それでもって、22年後の昭和34年には、その160倍の1万2千円…だよ…何があったの、この22年間に …って、なるわけですよ。(まぁ…戦争があって、敗戦してるんですけどね)2011/07/31