内容説明
たとえば、鴎外や漱石の句を添作し、死亡記事から追悼句の実作演習をしてみる―。辞世句、慶祝句、旅行吟など迷句・名句をふんだんにまじえながら、こうすれば誰にでも俳句が楽しめるというノウハウを全公開。
目次
俳句を、どうぞ
自然恐怖症候群
定型のいのち
よくぞ日本に―季語(1)
動不動―季語(2)
禁忌は禁忌―季語(3)
切れ字は宝
前書きの効用
つかずはなれず―挨拶句(1)
人の悼み方―挨拶句(2)
辞世便覧―挨拶句(3)
もっけの病気―病中吟
寿ぎの天敵―慶祝句
壁に耳あり―旅行吟
わたしのノウハウ
字づらの研究
ふりがなを考える
擬声語について
俳号のつけ方
芭蕉になってみる―句風の確立
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハイク
2
読み始めは俳句の基本原則について述べており、初心者である私のにとっても大変興味ある内容であった。ところが途中から難しくなりとても手に負えない所もあったが終盤になり参考になった。著名な俳人等の数多くの例句を引用し著者の意見を述べるこの本は、少しでも上達を目指す私にとって大いに参考になるに違いない。2014/02/09
朝吹龍一朗
2
最近「お手柄」なんていう語彙にはたんとご無沙汰であることを思わされる。最初に思いついたことは捨てる。なぜなら誰でも思いつくことは陳腐に決まっているから。しかし、「うわべの、一番目につきやすい部分の模倣からはじまるのが、すべての芸ならびに幻術の基本である」とも。今年こそ、と思いつつなかなか句会に参加できない自分を省みる。2010/03/17
雨彦
1
遊びだから真面目にやる。全く俳句を知らない人が入門として読むには辛いが、ちょっとかじった人には面白い。2012/12/13
あずちょこ
1
遊びだからルールを守ること!季重なり、定型厳守、前書き・・・!漱石の句がいちばんすきでした2010/05/30
musa standers
0
ついつい読んでしまいます。擬音語は俳句ではダサいらしい・・・2013/06/07