内容説明
小説に芝居に大活躍の「言葉の魔術師」が東西の古典はもとよりのこと、歌謡曲、ミュージカル、広告コピー、字引などのスタイルを借り、この世の表と裏のさまざまをもじって仕上げた透逸なパロディ集。ひさし流の洒落・語呂あわせが横溢する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
呉下の阿蒙
2
反戦、反核、エコロジー、体制批判など昭和五十六年当時の様々な事件や世相を題材に井上節が炸裂する。パロディーの対象は、詩や俳句、文学作品から歌謡曲まで非常に多岐にわたる。昭和五十六年をリアルタイムに生きていなかったので身近に感じられず残念ではあるが、大まかにどういう年だったのかを学べたような気がする。それにしてもたった一年の間にこれだけの風刺を手を替え品を替え創り出す作者の多産な創造力、そしてその面白さは流石としか言いようがない。2016/04/22
むちれお
1
最初はエッセイだと思っていたら、だんだんパロディというか言葉の遊びというか、さして面白くもないんだけど延々と続くんだよね。文筆家っていうのはとにかく何か書きたい人種なんだなぁと思う。2017/02/21
ゴリゾウ
0
初出は「週刊朝日」。1981年1月2日・9日合併号~1982年5月14日号にわたって67回掲載。(livedoor.jp)#1531984/11/01