出版社内容情報
美人画で独自の境地をひらいた画家の愛と芸術の生涯を描く絢爛たる絵巻。〔解説・磯田光一〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
46
極美の世界に魅せられ、絵を描き続ける姿が美しかったです。たとえそれが哀しみだとしても。失うものも多く、未婚の母として生きるのは誇りでもあるのでしょう。芸術に魅せられた強い女性がここにはいるのです。面白かったです。2022/06/15
凡猫
0
ひたむきな女流画家の生涯を太刀を振り下ろすがごとく描ききった宮尾ワールドに酔いしれた。ひたすらに絵を描き夫以外の全てを手にした津也は愛する者たちに囲まれて生を全うする。まさにサクセスストーリーそのものの人生だけど 女は「家」から逃れられない、というこの時代の呪いも感じてしまう。2014/08/12
JFK
0
判ってはいるがのめり込んでいくじよせいの哀しいさがは、男性なはわからない。 人生は最後に振り返るものなのだと考えさせられる。2021/04/22