感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CTC
10
上下巻の下。本書は『満鉄調査部』であるのに、確実に“満州事変に始まるあの戦争”の始まりを捉えている。こんな羊頭狗肉もあるから読書はやめられない。「支那人にして日本人を好むものなし」、対華21ヶ条以後の鬱積に対し、張学良が火を点じ…陰湿・執拗な対日攻撃は不況と相まって大ダメージに。国外総投資額の6割を投下した満州はもう本邦の“生命線”になっていたのだ。日本は学良を阿片中毒と見縊ったし、学良も幣原協調外交の先に“戦争”の覚悟があるとは読めなかった。戦後80年に際し文春学藝ライブラリーあたりで復刊しないかな。2024/12/02
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