朝日文庫<br> 街道をゆく 〈13〉 壱岐・対馬の道

朝日文庫
街道をゆく 〈13〉 壱岐・対馬の道

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  • サイズ 文庫判/ページ数 244p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022601834
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0126

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

53
昔は朝鮮との玄関であり橋渡し的な役割をしてきた2島。壱岐の田原の野は県下でも諫早平野に次ぐ第二の大平野でことごとく耕されているに対し、対馬は山険しく森林深く~♪と私自身こちらの土地勘がないだけに「壱岐と対馬」一色単にしてしまいそうなその2島も、その風土の違いとそれを受けての其々の歴史的な違いに驚く。そして「日本史の国王の制ーその名称ーがなかったことである」と続く余談。他国は国王や皇帝等の名称があるが、日本は天皇や将軍等国際的ではない名称を用いた事で他国間同士の上下関係が分かりにくい。司馬氏は余談が面白い!2017/07/19

TCD NOK

12
朝鮮半島に最も近い二島で、古代から交易があり文化も独特。ただ、この二島同士は仲が悪い。平坦で田んぼがある壱岐と、起伏があり漁業で成り立つ対馬。大まかな文化は同じだけど、日常生活レベルで違いがあるのがガラパゴスで面白かった。二島とも行ったことがあるが、この本が出版されてから数年後だったので、書かれている当時の生活内容について、ここまで古かったか?と疑問に思ってしまった。今はどう変わってしまったのだろうか。2020/10/06

よーだ (Yoda)

10
壱岐と対馬の”道”。壱岐は平地が多く弥生式農耕が広まり、朝鮮半島からの鉄器農具と相まって農業国として農耕が発達。対して対馬は水田を開くのに不適当な険しい土地の為、漁業が島人の生命維持となる。生活文化の違いのせいか壱岐人と対馬人は仲が悪いらしい。両島共大陸とも近く、大陸との文化、経済の窓口、海上交通の中継点としての役割が。魏志倭人伝、古事記、日本書紀、遣新羅使、万葉集、元寇、倭寇等。日本の神話、大陸との関係性がヒシヒシと伝わってくる。土地カンが無いせいかあちこちに寄り道しながらの険しい道でした。(☆☆☆☆)2019/08/21

かりんとー

9
(再読)今度壱岐に行くので。壱岐、対馬は朝鮮と深い関係があるのだなあと改めて。この本がでたのは45年前。対馬は昔のように牧歌的世界というわけにはいかなくなってきている。2021/07/17

紫羊

9
地理的な特徴や風土、産業の違いが、住民の気質に大きく影響するということの好例。2019/04/09

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