感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まえぞう
10
三巻は高祖=劉邦本紀を冒頭に、蕭何と張良の世家がでてきます。彼らは列伝ではなく、世家なんですね。これに韓信がくれば漢の三傑がそろいますが、淮陰公列伝は四巻になります。最後に史記における劉邦と項羽の描かれ方が解説されますが、やっぱり劉邦は複雑ですね。2021/03/04
うえ
5
劉邦の参謀である張良の若き日の話。橋の上を散歩していると老人が突然靴を橋下に落とし、取ってこいと言う。取って来ると、履かせろと言う。ニヤリと笑い立ち去った老人に驚いていると、一里ほど歩いて戻ってきた。「五日後の明け方また来い」。遅れたと怒られること、三度繰り返すと、一冊の書を渡される。「これを読むと王者の師になれる。十年後には出世して十三年目に小僧はわしに会うだろう」自らを穀城山の黄色い石だと名乗り、消えたという。その書は、文王の参謀太公望呂尚の兵法書だった。いつも学習して諳誦したという。2020/07/15