朝日選書
人類大移動―アフリカからイースター島へ

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  • サイズ B6判/ページ数 250,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022599865
  • NDC分類 209
  • Cコード C0345

内容説明

類人猿からわかれ、700万年前に二足歩行を開始した人類。故郷アフリカを出る旅により進化を重ね、20万年前に誕生したわれわれ現代人の祖先、ホモ・サピエンス(新人)が地球全体に広がった。熱帯雨林を出て陸伝いに氷期のユーラシア大陸、アメリカ大陸、海路でオセアニア、イースター島へと、未知なる環境へ積極的に乗り出した。なぜ移動は可能だったのか?どんな能力を身につけたのか?ネアンデルタール人とクロマニョン人、縄文人と弥生人…異なる集団との出会いは?最新の研究成果でよみがえる大移動のあしあと。

目次

1章 ホモ・モビリタス700万年の歩み―ホモ・モビリタスの歩み
2章 アジアへの人類移動―人類のアジア進出
3章 最初のアメリカ人の探究―最初のアメリカ人
4章 海を越えてオセアニアへ―人類のオセアニア進出
5章 DNAに刻まれたヒトの大移動史―遺伝学から何をさぐるか
6章 新人に見る移動と現代的行動―本格的な移動はどうやってはじまったか
7章 移動と出会い―異なる文化段階の集団はどんな出会いをしたのか
8章 ヒトはどのようにしてアフリカ大陸を出たのか?―ヒト科生態進化のルビコン

著者等紹介

印東道子[イントウミチコ]
東京都生まれ。ニュージーランド・オタゴ大学人類学部博士課程修了、Ph.D.(人類学、オタゴ大学)。国立民族学博物館民族社会研究部教授ならびに総合研究大学院大学教授。専門はオセアニア考古学・人類学。1973年以降ミクロネシアを中心に発掘調査を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

30
人間は群れで生きる生き物であると同時に、群れと離れて生きる選択をしがちな生き物でもあります。物語において場所を移動することが登場人物の成長の隠喩になっているように、人間にとって移動するとは何か本質的な行為ではないかと個体の奥底に潜む人類の無意識に思いを馳せられる本です。陸上は未だしも、なぜ危険を冒して海上を移動するのか。表現の平易さの割に読み辛いのは、複数の著者が章ごとに担当しているために章同士の繋がりに掛け、通常ではアクセントになっている差し挿まれたコラムが更に全体の理解を困難にしている嫌いがあります。2021/01/04

そふぃあ

4
人類がアフリカから世界中に分散していった過程が、DNAや骨格や言語など、多面的に検証されていて興味深いです。出版が2012年なので新しい情報が多いのではないかと。新人とネアンデルタール人との間に混血があったというのが私の中で新知見でした。2014/07/20

てつこ

2
アウトオブアフリカから、ユーラシア、東南アジア、果てはアメリカ大陸まで広がったホモサピエンスの移動過程を探る。DNAや発掘された遺跡、石器の発達過程、言語など様々な視点での研究が紹介されている。原人とホモサピエンスの交流があった説はとても興味深い。2020/09/05

にしやん

2
本の大きさから、さらっと読めるかと思いきや、なかなかどうして読み応えのある本でした。700万年前の人類誕生から、180万年前のアウト・オブ・アフリカ、20万年前のホモ・サピエンスの誕生、人類の大移動と太古のパズルを完成させるために、生物学、化学、地質学の証拠、推測と様々なピースを当てはめていく感じは興味深かったです。2019/08/12

つみれ

1
アウト・オブ・アフリカや日本への移動、オセアニア進出は他でも読んできたけど、アメリカの進出は全然知らなくて面白かった。ベーリンジア陸橋ね〜くらいだったけど、謎の多い土地だった。またそもそも類人猿って?新人って?と考古学や遺伝学以外の側面からも迫っていて面白い。遺伝学についても出版が2012年と次世代シーケンサー後でその辺も含まれている。2025/01/18

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