朝日選書
獅子文六の二つの昭和

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  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022599544
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0390

内容説明

乾いたタッチで家族を描く『娘と私』、相場師の世界『大番』、『悦ちゃん』『海軍』『てんやわんや』…。新聞・雑誌に連載され、映画化、テレビドラマ化と、昭和に続々登場した最新メディアに載って、戦前戦後の大衆を熱狂させた。モダニズム、太平洋戦争、戦後の高度経済成長など、昭和の風俗をみごとにとらえ、苦いユーモアと鋭い人間観察、シメっぽくないが人情味あふれる作品は、今でも読み応えある「大人の文学」だ。文学座を立ち上げ、新劇の発展に寄与した大インテリ。大男で食いしん坊、わがままで男っぽく、根はやさしいのに、辛らつで皮肉屋。昭和の文豪獅子文六、初の評伝。

目次

1章 異国への扉―横浜
2章 郊外の家―大森
3章 芝居と恋愛―パリ
4章 昭和モダニズムと軍国主義―千駄ヶ谷
5章 戦後疎開―四国岩松
6章 敗戦と焼け跡―御茶の水
7章 もはや戦後ではない―大磯
8章 文豪と文六―赤坂

著者等紹介

牧村健一郎[マキムラケンイチロウ]
1951年神奈川県生まれ。新聞記者。早稲田大学卒業後、朝日新聞入社。校閲部、アエラ編集部、学芸部(現文化グループ),be編集部、ラジオテレビ編集長などを経て、現在文化グループ記者として「昭和史の検証」などを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kokada_jnet

18
8年ぶりの再読のはずだが、まったく内容を忘れてしまっていた。文六再刊ブームがくる前の、2009年に刊行されていた、初の評伝。2017/12/24

駄目男

3
獅子文六とは、あまりにも世代が違い過ぎるため、その作品を今日まで読む機会がなかったというのではなく出版業界が文六作品から手を引いたために読む機会を失ったといったほうが実情に合っている。 文六の作品はユーモア小説、または家庭小説という類いで純文学とは程遠く当時から文壇では彼の作品は軽ろんじられていた風潮があるらしい。 しかし最晩年には文化勲章も受賞していることからして小説の大家には違いない。 作品の多くが映画化、テレビドラマ化されていたらしいから戦前、戦中、戦後と相当な人気作家だったことが伺われる。2016/03/07

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