内容説明
ライフスキル・フィットネスとは“自立するための適応能力”のこと。文武両道を重視し、リーダーシップやスポーツマンシップを育むアメリカの大学スポーツ教育を紹介。選手を指導するコーチの役割や手厚い学業サポートの仕組み、セカンドチャンスの理念など、自立した人間を育てるための教育、人生のゲームプランを論じます。
目次
1章 ライフスキルが人生設計を支援する―人生のゲームプラン
2章 複眼的視点からの発想―Think Outside The Box
3章 自立をうながす大学スポーツ教育
4章 リーダーシップを育む―Lessons for Leaders
5章 過ちからの再生―セカンドチャンス
6章 地域の発展への責任―Servant Leadership
7章 日本での実践
著者等紹介
吉田良治[ヨシダヨシハル]
1962年大阪府生まれ。元京都産業大学アメリカンフットボール部コーチ、元神戸商科大学アメリカンフットボール部コーチ、アメリカンフットボールコーチ協会(AFCA)会員。1998年からワシントン大学アメリカンフットボールチームへコーチ留学、アシスタントコーチとして2001年ローズボウル制覇に貢献。ランブライト元ワシントン大学ヘッドコーチよりリーダーシップ教育、ライス元ジョージア工科大学体育局長よりライフスキル教育を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブック
8
日大アメフト部の薬物事件がきっかけで読んでみた。2013年と情報が古く、一概に判断はできないが、著者が日大タックル事件の後にフェニックスに対してスポーツマンシップセミナーを行っていた。私が思うに、アメリカのスポーツ指導は日本人が思うほど静かなものではなく、もっと荒々しく騒々しい。社会構造がまったくちがうので、アメリカだけが正しいと考えるのも偏っているとは思う。私が注目するのは言語文化の違いだ。日本語は相対的な人間の上下関係を生み出しやすい言語で、英語とは根本がちがう。そこをどうすべきか考察したい。2023/12/25
kenitirokikuti
0
体育会系は牛や馬みたいに壮健だからこき使っても簡単には倒れなくて安心、みたいな暴論はよく耳に入るがそういう話ではない。選手がコーチや監督にイェッサーと言うんじゃなくて、コーチがエリート選手にイェッサーっていうんやて2016/09/12
Tom Ham
0
読了。師匠であるYさんから薦めていただき図書室で借りました。本の中で印象的だったのは、『ROOTS』という考え方。『ROOTS』は、スタンフォード大学が開発した青少年の人材育成プログラムにおける、スポーツマンシップの原則。Rules(ルール)Opponents(相手)Officials(審判)Teammates(仲間)Self(自分自身)という、スポーツを構成する5つの要素すべてにRespect(敬意)を持つことが、スポーツマンシップの根本だということ。日本以上にアメリカの文武両道に今さらながら驚きまし2015/08/21
かきたにたくま
0
アメリカの大学で行われているスポーツしかできない社会不適応者を減らすための取組みについて書かれた本です。副題の自立のためのスポーツ教育は、別の言い方をすると文武両道です。選手にコーチに大学に求められていること、実践していることについてかかれており、どれもレベルの高く、衝撃を受けました。ライフスキル・フィットネスによりエリートを次々と輩出しているアメリカの力強さを感じます。2014/02/05
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- 和書
- 高麗・李朝現代陶磁撰