人形見(ヒトガタミ)―memendolls

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  • サイズ B4判/ページ数 79p/高さ 33cm
  • 商品コード 9784839359492
  • NDC分類 759
  • Cコード C0072

内容説明

この写真集では人形の妻を持つ人形作家の伽羅の作品を、ニューヨークで人を撮り続ける写真家たかはしじゅんいちが撮りおろした。人形というものを、そこに込められた日本の美や独特の精神性、アニミズムを見つめながら、さらに写真家としての技術提示を投げ掛けている。また、撮影された人形も、魂が入るという感覚の元、失われつつある日本の美に強いこだわりを持ったものが多い。人形には民衆が着物を着ていた時代(明治・大正・戦前)の物を使用し、日本人形に用いられている伝統的な塗装技術も取り入れられている。伽羅の作品、球体関節人形はその名のとおり体の関節に球体を入れることによって、自由な動きを可能にした人形のことである。伝統的な人形技法を現代美術に転換させたのはハンスベルメールであるが、これを独自に展開させていったのは日本における特徴と言えるだろう。そこには、日本人が培った潜在的なアニミズム、美学が反映している。

目次

静(死)の部(阿吽;歌姫;和猫;黒猫・白猫 ほか)
動(命)の部(阿吽;歌姫;和猫;黒猫・白猫 ほか)

著者等紹介

伽羅[カラ]
人形作家。1977年千葉県成田市に生まれる。2001年絵筆を折り独学で人形の制作をはじめる。2005年名をカツラギアキラから伽羅へ改名

たかはしじゅんいち[タカハシジュンイチ]
写真家。写真家立木義浩に師事。1989年よりNew York在住。現在NY&東京の二重生活。ポートレイトを中心に広告・音楽・ビューティ・雑誌などで幅広く活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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skellig@topsy-turvy

21
人形の妻を持つという人形作家、伽羅さんの人形写真集。大型本ということもあるけど、凄い迫力。表紙の子たちも酷く素敵。だけど、必ずしも美しい、綺麗と安心して見ていられる人形ではないです。人形一体ずつのポートレートの後、伽羅さんのものと思われる詩と共に人形たちが様々な背景で写し撮られています。「ヒトガタ」に伽羅さんが見ているものは何なのだろう。「人間」への孤独、懐疑、諦念が沁み渡った言葉と、ヒトガタに見出す幽かな光が湖面の漣のように打ち寄せてきます。2014/04/16

Saku

4
ヒトならざるものに魅了される。表紙の人形の視線に心を捕まれる。2014/08/23

周藝傑

0
表面の巫女さん二人が素敵だ。それ以外の人形はちょっと妙な感じだ。異世界の人間や生物の気がする。2015/04/12

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