朝日選書
貨幣の中国古代史

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  • サイズ B6判/ページ数 307,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022597601
  • NDC分類 337.222
  • Cコード C0322

内容説明

奈良県明日香村飛鳥池遺跡から発見された「富本」銭をめぐって、新聞・テレビ報道も大々的になされ、大きな関心を集めている。しかし、このような日本古代に発行された銭に対する関心の高さに比較して、その手本となり、また源流であった中国の貨幣については、あまりに情報不足ではないかという感じを私は常々持ってきた。銭の穴から中国を覗くと富本銭の謎も見えてくる。

目次

序章 中国の貨幣の始まり
第1章 地域で異なる戦国時代の貨幣―銅貨と金銀貨
第2章 秦帝国の統一と貨幣
第3章 民活から国家鋳造へ―前漢武帝の五銖銭時代へ
第4章 漢代の金貨と名目貨幣
第5章 王莽の壮大な貨幣的実験
第6章 後漢の銭封印―悪銭が主役へ
第7章 多様な貨幣のあり方
第8章 「開元通宝」銭時代へ
終章 古代中国の貨幣から何がみえるか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

富士さん

1
再読。貨幣という媒体はただ無抵抗に価値を伝え、表すだけでなく、時にそれ自体に意味を持ち、価値があっても十分に伝えることがなく、価値以上に重んじられるという複雑な現実が古代中国の実例から見て取ることができる名著です。この時代から中国の貨幣は秤量価値と名目価値がしっかりと分かれており、それで経済がちゃんと回っていたというのには驚きで、その後の紙幣の導入に見られる環境の整備は既にこの頃からあったようです。しかしそれがかなり入り組んだ状態を生んでいて、丁寧に読まないと単位が何を指すのかこんがらがってしまいます。2016/03/30

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