内容説明
奴隷から多元化社会にいたるアメリカ黒人の苦難の足跡。
目次
第1部 奴隷の解放をめざして(大西洋上の奴隷貿易;北米大陸の奴隷たち;独立の炎のなかの黒人奴隷 ほか)
第2部 公民権の確立をめざして(黒人たちの南部再建;最悪の日々―リンチと差別;立ち上がる黒人指導者たち ほか)
第3部 完全な平等をめざして(アメリカは燃えていた;人種間抗争の激化;時代局面クライマックスへ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
54
パラ読みしており、このテーマは他書も読んでいるのでサクッと読み上げた。元になった『アメリカ黒人解放史』も昔からパラ読みしていたので、特に公民権運動までの展開は既知。本書の重要な点はワシントン大行進以降1968年までのある種混沌とした情勢と、特に南部の現実をかなり詳細に書いているところ。「ミシシッピ・バーニング」は映画よりはるかに厳しい状況だったことが明記されている。一方よく分からないのが、このあとベトナム戦争泥沼化を経て70年代に入ると、突然南部の状況が変わったように感じられること。この辺詳しく知りたい。2024/06/26
carl
17
一滴でもアフリカ系アメリカの血が入っているなら このルーツを知ることは大切であり必要だと思う。 「さまざまに異なる文化と伝統に対する尊敬」が必須であると思う。この本には無かったがダシキ(西アフリカ民族衣装)をググったときにそれを着ている 日本人の写真をみて卒倒しそうになった。2019/06/12