内容説明
三式中戦車の奮戦により、日本軍はサイパン島内の要所・ガラパン三叉路にて米軍戦車隊の迎撃に成功した。さらに、テニアン島の敵基地を翔竜で空襲。米軍のサイパン・テニアン島の基地整備計画を頓挫させた。これにより米軍は上陸目標を硫黄島に変更し、日本本土への新たな空襲拠点確保を目論む。一方、駿河湾上空での防空戦闘訓練中、夜間戦闘機「極光」が敵偵察機を発見。日中の高高度という過酷な条件下で、極光は搭載した呂式三号爆弾による空中雷撃を試みるが…。戦局はついに、本土上空へと拡大する!
著者等紹介
谷甲州[タニコウシュウ]
1951年兵庫県生まれ。青年海外協力隊などを経て作家デビュー。SF小説、冒険小説、山岳小説など広い分野で高い評価を得ている。96年『白き嶺の男』で第15回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鐵太郎
2
いよいよ日本本土に迫る米軍爆撃機と、迎撃作戦を敢行する「極光」。 ・・・とはいえ物語のメインは、硫黄島を舞台に不快で傍若無人な各務(かがみ)大佐が起こす最後の悪あがきと、陣内少佐らがそれをなんとか収拾しようと悪戦苦闘するさま。でもさ、会話の二つの言葉のあいだに状況説明やら内心の思いやらで二ページまるまる使うといった、まだるっこしいことこの上ないこの方の文章の書き方にはあいかわらずイラつきますねぇ。(-_-);2016/04/13
マコト
0
タイトルからするといよいよ本土の戦いかと思いきや、さすが覇者の戦塵シリーズ、硫黄島での地味な偵察機の撃墜話だった。なるほど、確かに前哨だ。(14)2020/09/30
カラヤ3
0
各務大佐が戦地で指揮権を取ろうと暗躍する。人望もないのに同種の人間を見抜くのか手下ができるのが不思議。今回も悪運強く生き延びるが生存能力は非常に高いものがある。2020/01/20