内容説明
サッカー世界一を競う地上最大のスポーツショーは、国際政治の表舞台。スタジアムは選手と観客と政治家たちの戦場。サッカーから見る20世紀の歴史。
目次
ワールドカップ始まる
ファシストたちの野望
わきたつ戦雲
廃虚からの復活
魔術師たちの悲劇
神話の始まり
汚辱と栄光
ワールドカップの帰郷
サッカー戦争を越えて
皇帝対超人
2500万人の悲願
紺碧色の奇跡
失意と歓喜
祖国統一ヘの祝歌
戦争か平和か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
2
Jリーグ発足直後、日本でもサッカーへの関心高まる中で上梓された、国際政治学者による1990年までのワールドカップ史。国際スポーツの分野で"建前"の側面が強いのがオリンピックなら、さしずめ本音がむき出しになっているのがワールドカップ。その歴史は開催地の選定から地域毎の予選、そして本選の至るところで各国の欲望と怨念が衝突する修羅の世界だった。このような内容は、普通のサッカー本では書きづらいかもしれないし、顧みれば日韓のワールドカップは何と平和な催しであったのか、がよ~くわかった。サッカーがちょっと怖くなる一冊2023/04/15




