朝日選書<br> 新版 一八一二年の雪―モスクワからの敗走 (新版)

朝日選書
新版 一八一二年の雪―モスクワからの敗走 (新版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022595867
  • NDC分類 235.06
  • Cコード C0322

内容説明

雪・炎・コサックがナポレオン軍を襲う。はるばるロシアに侵攻した40万の大軍は、なぜ悲惨な末路を迎えたのか―。英雄の没落を決定的にした、大義なき戦いの実相を、1級資料で明らかにしたノンフィクションの傑作。

目次

序章 光と影
第1章 モスクワへの道
第2章 溶けさる戦力
第3章 聖都にて
第4章 受難の行列
第5章 森と雪
第6章 ベレジナ河
第7章 仮面の人たち
第8章 沈む船
終章 母なる大地

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

富士さん

2
両角さんのファンになったきっかけの本。ナポレオンのロシア遠征に限定し、歴史的意義の言及や派手な英雄譚を排して、なるべく最前線の兵士たちの有様に注目して描かれています。当時の戦争の慣習や展開の仕方が丁寧に描かれており、下に厳しく上に優しい残酷な戦場の現実が浮き彫りにされています。戦中入省の官僚らしからぬ筆致と言ったら失礼でしょうか。戦場の悲惨さと言っても、この時代の戦争はどこか人の姿が見えない他人事でしたが、具体的な姿は近年のものと変わらず、むしろ出来事が歴史化することの残酷さを感じさせてくれる一冊です。2017/11/11

ちき

0
母に貸したまま帰ってこない。再読したいんですが。

げんさん

0
ナポレオンのロシア遠征敗走の記録。当時の軍隊にはかなりの数の女性、子供が同行していたらしい。確固とした戦略なしのロシア遠征が失敗に終わるのは第二次大戦の独ソ戦も同様。長期間にわたり大部隊を補給するのは、当時の兵站技術ではクレフェルトの著作でも明らかなように不可能な話

鴨の入れ首

0
1812年のロシア遠征の発端からその後までを解説したナポレオン本です。ロシア遠征の大失敗は決して偶然ではなく、ナポレオンが犯した幾多の戦術ミスや戦略ミスを丹念に拾い、戦争の残酷極まりない現実を克明に暴いていました。その末端の人々が経験した地獄は、まさに「一将功ならずして万骨枯る」と言えるでしょう。華々しい歴史絵巻の裏側の悲惨な現実に光を当てており、大変勉強になりました。2024/09/19

haneuo137

0
後で買う2020/07/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1293831
  • ご注意事項

最近チェックした商品