目次
第1篇 ソ連史の全体的把握を求めて(ソヴェト史における党・国家・社会;ソ連史の終焉の歴史像の再検討―スターリニズム問題再考)
第2篇 「歴史の見直し」―旧ソ連末期における歴史と現代の対話(1930年代体制とペレストロイカ;スターリニズムの根源をどこに求めるか;現代ソ連のスターリン・イメージ;ペレストロイカとブハーリン;トロツキー暗殺者の肖像)
第3篇 スターリン体制と現代歴史学(権力と共同体の接点―渓内謙『スターリン政治体制の成立』をめぐって;「スターリニズムの犠牲」の規模)
補論(ソヴェト史への社会史的アプローチ;「大テロル」の歴史的解明)
感想・レビュー
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Toska
6
誤解を呼びそうなタイトルだが、終焉期(ペレストロイカ期)のソ連史そのものではなく、当時のソ連で自国史がどのように論じられていたか?がメインテーマ。論じられている対象はスターリン時代である。このため、ゴルバチョフ期とスターリン期の双方について知見が得られる、一粒で二度おいしい内容。存続の瀬戸際にあった終末期ソ連でも、自らの歴史的正当性を問う上で最大の障壁となったのがスターリン時代だった。つくづく、因果応報としか言いようがない。2022/10/18
偽教授
0
出来の悪い論文の寄せ集めで史書のていを成していない。手にする価値なし。2012/01/28