出版社内容情報
言語活動の不可能性から開始された「終わりなき対話」が指し示すのはいかなる場所なのか? 文学はどこでいかにして可能なのか? 20世紀至高の評論集、完結。
内容説明
外へ、純粋なる外部へ―語ること、書くこと。始まりも終わりもなく、痕跡を残すこともなく、肯定でも否定でもなく、あらゆる負荷と重力を逃れ、文学が切り開くものとは一体何か?伝説の名著、ついに完結。
目次
最後の作品
残酷な詩的理性―飛翔への貪欲な欲求
ルネ・シャールと中性的なものの思考
断片の言葉
忘れがちの記憶
夜のように広々とした
言葉は長々と歩まねばならない
ヴィトゲンシュタインの問題
バラはバラであり…
アルス・ノーヴァ〔ほか〕
著者等紹介
ブランショ,モーリス[ブランショ,モーリス] [Blanchot,Maurice]
1907年‐2003年。両大戦間期、非順応的な右派の若手の論客として知られる。その傍ら小説を書き始め、戦中には思想的立場を転換し、レヴィナス、バタイユらと親交を深めながら、文学のみならず哲学・思想にも関わる評論を書くようになる。戦後は創作とともに、ヘーゲル、ハイデガーと対決しながら、書くとはどういうことかを問い、文学・芸術の根本的、本質的諸問題に関わる評論を数多く発表した。アルジェリア独立戦争および68年5月「革命」に際しては、鋭く体制を批判する発言と活動を行い、その後も拒否の精神を示し続けた
湯浅博雄[ユアサヒロオ]
1947年香川県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科仏文学専攻博士課程単位取得。パリ第3大学大学院に留学。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授を経て、同名誉教授
岩野卓司[イワノタクジ]
1959年埼玉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。パリ第4大学大学院博士課程修了。明治大学法学部・教養デザイン研究科教授
郷原佳以[ゴウハラカイ]
1975年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得満期退学。パリ第7大学大学院博士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻准教授
西山達也[ニシヤマタツヤ]
1976年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得満期退学。ストラスブール大学大学院博士課程修了。早稲田大学文学学術院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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