内容説明
薩長藩閥体制の基盤をつき崩すしたたかな工夫をこらした大隈の立憲政体奏議書。その行間には、薩長「一、二種族の専有」打破を期す小野梓の怨念が立ちこめていた。伊藤博文ら薩長勢力は、“獅子身中の虫”のただならぬ動きを感知したとき、大隈重信一党駆逐の陰謀に思い立つ。大隈奏議書と小野の時論「今政十宜」の際立った照応関係を論証し、政変における小野の決定的役割を描く。
目次
1章 明治14年政変論の系譜
2章 大隈の立憲政体奏書
3章 明治14年政変と小野梓
4章 明治14年政変の実相
薩長藩閥体制の基盤をつき崩すしたたかな工夫をこらした大隈の立憲政体奏議書。その行間には、薩長「一、二種族の専有」打破を期す小野梓の怨念が立ちこめていた。伊藤博文ら薩長勢力は、“獅子身中の虫”のただならぬ動きを感知したとき、大隈重信一党駆逐の陰謀に思い立つ。大隈奏議書と小野の時論「今政十宜」の際立った照応関係を論証し、政変における小野の決定的役割を描く。
1章 明治14年政変論の系譜
2章 大隈の立憲政体奏書
3章 明治14年政変と小野梓
4章 明治14年政変の実相