感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
punk1978
2
国立国語研究所に籍を置き、辞書を編集者として名を馳せた自称「辞書製造業」見坊豪紀さんの本。長い時間をかけて、じっくりと読んだ。タイトルどおり、正に「ことばの海」をゆく、ことばの誕生と変化、そして消滅を巡る冒険譚とすら評したくなるような本だ。一冊の本として、というか読み物としてまとまりがあるかというとそうでもないのだが、見坊さんのことばに対する意欲と姿勢は素晴らしいし、自らもまたことばについて思考し、自省せざるを得ない鋭い指摘が満載だ。思ったよりも堅苦しい内容でもないので、万人にオススメしたい一冊。2013/07/19