内容説明
千曲川ぞいの上田平に出た。出る前に、旧北国街道の一部を通ると、昔の宿駅らしい面影の村があった。大きな活字でよみがえる司馬遼太郎の世界。
目次
潟のみち(渟足柵と亀田郷;佐久間象山の詩 ほか)
播州揖保川・室津みち(播州門徒;底つ磐根 ほか)
高野山みち(真田庵;政所・慈尊院 ほか)
信州佐久平みち(しなの木と坂;上田の六文銭 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジャズクラ本
14
再読◎この巻号は〈潟のみち〉〈播州揖保川・室津みち〉〈高野山みち〉〈信州佐久平みち〉で構成されている。今週末にも高野山へ行こうと思い再読。週刊朝日の連載は昭和51年1月〜10月で、世相としては丁度田中角栄内閣総辞職直後からロッキード事件で逮捕される時期にあたる。城塞、坂の上の雲などを世に出し司馬の評価も定まってき、この街道をゆくも長期連載の様相を呈してきた頃。筆致が手慣れてきており、僕もこのあたりから本腰を入れてこのシリーズを読むようになった。記憶と内容を照らし合わせるに初読は2004年あたりか。2020/10/19
barcarola
7
最も多くのページが割かれているのが「潟のみち」、つまり新潟。やや内陸にある新津という地名にかねてから疑問を感じていたのだが本書を読んで納得。他、高野山についてもう少し読みたかったように思う。2023/05/04
ランラン
5
再読。司馬さんの街道をゆくシリーズは何度読んでも新鮮さがある。新潟亀田郷の田植えの様子が壮絶な印象。背泳ぎをする要領で行うというなんともすざましい。2019/07/11
悠々人
4
司馬遼太郎さんの無駄話が面白いです。今回も、最澄と空海の比較に興味ありました。2014/08/02
小ミカン
1
潟のみち」地名の奥深さを考えさせられました。2010/08/03