出版社内容情報
こちとらこう生きるしかないんだ。
ダ・ヴィンチ・恐山こと品田遊による【2000日超】×1500字の脳内記録!!
大好評『キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々』第2弾!
ダ・ヴィンチ・恐山こと作家・品田遊が、2018年から毎日欠かさず投稿を続ける日記「ウロマガ」(居酒屋のウーロン茶マガジン)。2000日超の投稿から厳選した記事を全文加筆修正、再構成して、エッセイからコラム、小説まで品田遊の鮮やかな表現をたっぷり味わえる超超贅沢な一冊!!!!
今回も、品田遊の原案を元に新鋭の漫画家・山素が描く「イデアのゆりかご」を収録。さらに、日記エッセイスト・古賀及子さんとの対談「毎日日記を書くふたり」も特別収録!
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たいていの日記は夜に綴られるが、日中の疲れが文章に反映されることは避けられない。それってなんだか、総括される1日に対して失礼なんじゃないか。疲れているのは日記を書いている現在時点の都合であって、その疲れた体によって記述される過去そのものにはなんの罪もないのだから。
人の日記を読んでいても、全般的にけだるげな雰囲気を帯びているような気がするが、やっぱりこれは、単純にそれを書いている現在において書き手が疲れている、というだけのこ
とではないか。朝起きてすぐに日記を書くような習慣なら、情報は同じでも語り口はだいぶ変わるはずだ。
どんな文章でも、その「文章を書いている現在」が裏側に張り付いていると思うと妙な感じがする。「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。」という文章を書いている、その瞬間というのが歴史上のどこかに「現在」の形をしてあったはずで、書かれた文章にもなんらかの形でその温度が移っているのではないか。
(モノモノの章「夜」より)
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内容説明
ダ・ヴィンチ・恐山こと作家・品田遊による1500字×2000日超・脳内記録!!!日記エッセイスト・古賀及子との特別対談収録!
目次
モノモノの章(夜;鼻 ほか)
イキモノタチの章(寄生虫;カマキリ ほか)
コトゴトの章(公文式;花火大会 ほか)
コトバタチの章(bot;歌詞 ほか)
対談 品田遊×古賀及子
著者等紹介
品田遊[シナダユウ]
東京都生まれ。作家。ダ・ヴィンチ・恐山名義でウェブサイト「オモコロ」を中心にライターとしても活躍。2015年、JR中央線を舞台とした短編小説集『止まりだしたら走らない』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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