出版社内容情報
外科医から70歳近くで訪問診療医となった著者が見てきた、700人超の生老病死。自分が死ぬということを認識しないまま亡くなる患者がいかに多いか。一方で、自らの人生に深く根差した死を実現する人もいる。多死社会のなかで、いかに自分の老いと死にきちんと向き合っていくか、豊富な実例をもとに考察する。
内容説明
在宅死と病院死、命を終えるための医療、医療と介護の分断…。私たちは、死についてあまりに無知である。普通の人びとの死が、死と向き合う勇気を与えてくれる。
目次
第1章 在宅死をめぐる希望と現実(訪問診療医前史;「老い」は克服すべきものか;新型コロナウイルス蔓延下の在宅医療;在宅死のアポリア)
第2章 命を終えるための医療―人それぞれのカルミネーションを求めて(Culmination(カルミネーション)―最期の望み
「生への医療」から「死への医療」へのターニングポイント
アドバンス・ケア・プランニング(人生会議)は社会に浸透するか
海の見える家―ある夫婦の物語)
第3章 医療と介護(医療と介護の境界;介護難民と死の差別化;異業種の介護業界参入;営利追求と良質で適切な医療の提供)
“対談”在宅医療のパイオニア・黒岩卓夫氏との対話
著者等紹介
小堀〓一郎[コボリオウイチロウ]
1938年東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業。医学博士。東京大学医学部附属病院第一外科、国立国際医療センター(現・国立国際医療研究センター)に外科医として勤務。定年退職後、埼玉県新座市の堀ノ内病院に赴任。訪問診療医として七〇〇人以上の看取りに関わる。母は小堀杏奴、祖父は森〓外(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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