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出版社内容情報
酒造りは経験と勘がものを言う世界だ。しかし大学を出たばかりの若者たちが、その道何十年という熟練の杜氏(とうじ)をも唸らせる日本酒を造ってしまう事件が起きた。だがそれは、単なる偶然でも、まぐれ当たりでもなかった。孤立無援の中で業界の常識を打ち破り、新風を吹かせたその酒「廣戸川(ひろとがわ)」と「一歩己(いぶき)」の若き造り手は、「一升瓶を開栓し、飲みごろのピークを4日目に持ってくる」「もう一杯飲んでみようと思わせるように、味にわずかな苦みを含ませている」と、己の酒造り哲学を自信を持って語る。どうして彼らは、全国に名を馳せる日本酒に肩を並べる、全国新酒鑑評会でも金賞を連発する酒を造れたのだろうか? その背景には、一昔前だったら考えられなかった、うまい酒を広めようとする酒販店のアドバイスと協力、新参者にもバイオテクノロジーを応用した酒造りを教える教育体制、そして何よりも競い合いながら高みを目指すライバルの存在があった。経験や勘ではなく、バイオテクノロジーの力を借り、数値化できるものは数値化させ、酒販店の意見を参考にしながら消費者の嗜好や市場分析を行ない、最後は悪戦苦闘しながらど根性で活路を拓いていく日本酒の若き造り手たち。日本を代表する名酒を誕生させた蔵人たちの青春群像に迫る。新ものづくり王国・ニッポンの到来を実感させる元気が出るノンフィクション。
内容説明
大学を出たばかりの若者たちが、その道何十年の杜氏をも唸らせる酒を造ってしまう事件が起きた。伝統産業に新風を巻き起こす、元気が出るノンフィクション。酒造りには、「杜氏」という経験と勘がものを言う専門職の存在が不可欠だ。そんな古い常識を打ち破り、新世代が日本を代表する名酒を次々と誕生させている。偶然でも、まぐれ当たりでもなく、孤立無援、悪戦苦闘、失敗と挫折を繰り返しながら、彼らはどのように活路を拓いたのか、その謎を解き明かす。成功の鍵は、マーケティング、バイオテクノロジー、そして根性と馬鹿正直!!
目次
第1章 二つの新星
第2章 福島の二つの巨星
第3章 新たな彗星
第4章 日本酒の進化
第5章 東北の躍進
第6章 原発事故
第7章 日本酒とは
第8章 高く、高く
著者等紹介
岡本進[オカモトススム]
1963年、群馬県高崎市で生まれる。東京理科大学物理学科卒業。1987年、朝日新聞社入社。新潟支局(現・新潟総局)、政治部、科学医療部(現・科学みらい部)、アエラ編集部などを経て2012年から福島総局、いわき支局(福島県)、石巻支局(宮城県)で東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故を取材し、2021年から、さいたま総局に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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