私の盲端

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私の盲端

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  • サイズ 46判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022518071
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

現役医師の著者によるデビュー作。大学生になった涼子は飲食店のアルバイトや学校生活を謳歌していたがある日、不幸が襲う。不自由な生活を強いられる中で、その意識と身体の変容を執拗に描く表題作に加え、第7回林芙美子文学賞受賞作「塩の道」も併録。

内容説明

失われたA感覚を求めて。人工肛門によって生活が一変した女子大生の涼子。新たな穴と付き合いながら、飲食店でのバイトと大学生活を行き来するうち、同じ境遇の男との奇妙な穴の交流が始まっていく―。読者の内臓を刺激する、現役医師によるデビュー作。第7回林芙美子文学賞受賞作「塩の道」も同時収録。

著者等紹介

朝比奈秋[アサヒナアキ]
1981年京都府生まれ。2021年、「塩の道」で第七回林芙美子文学賞を受賞。『私の盲端』がデビュー作。現役の医師でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

164
不安も疑問もなく毎日普通に排便できる幸せを感じている私がいた。作者は現役医師。妙にリアル。地下へと下りる階段の途中で大学生の涼子が大便を漏らしてしまい・・と、冒頭からドキドキ。バイト先の事、オストメイト同士のSNSの屈託、再手術断念の絶望と共生。ラスト近くに深呼吸し涼子の鼻腔から眉間へ通り抜けた夏の涼しい夜気・・そこから新たな涼子が始まったのだろうなぁ。多分この先も一風変わった友人・華子と恋人・京平と生きて行け!と思った。2022/03/11

machi☺︎︎゛

118
大学生の涼子はある日バイト中に倒れて気がついた時には病院のベッドの上で、しかも人工肛門になっていた。人工肛門の不便さや苦労する所がよく分かった。だけど段々とサイコパスな展開になってきて最後の方はグロくて読むのが大変だった。2つの短編集で2作目は50才で田舎の町の診療所で働くことにした医者の話。話す言葉が方言なので分かりづらかったけれど、そのおかげで田舎町の雰囲気が伝わってきてその世界に入り込めた。現役のお医者さんが書いた本らしく表現の仕方がすごくリアルだった。2022/04/09

モルク

116
女子大生の涼子はバイト先で大量出血し救急車で運ばれる。気がついたときには手術は終わり直腸にできた腫瘍を取り人工肛門となっていた。術後見せられた切除した大腸のこと、内蔵をジャブジャブ洗う様子はリアル。パウチをつけ便意や力むことなく一物が収まる。最近はオストメイトの表示を見かけるようになったが、バイヤフリートイレのモップを洗うところだと思っていた場所がトイレだとこの本で知る。とにかく壮絶。だが京平との絡みは必要だったのかな。もう一編の「塩の道」は林芙美子文学賞受賞作。これはこれで凄い。2022/10/10

なゆ

100
冒頭からギョッとして、なんだか目が離せなくなってしまった。人工肛門、オストメイト、知ってはいるが実生活の中でそれがどのように大変なのか謎で。女子大生の涼子がある日突然、人工肛門になる。そんな事もあるのかと驚くし、人工肛門から元に戻すこともあるのも知らなかった。多目的トイレの大きな洗面台の意味がやっと分かった。そして妄端っていうのも。いろいろ為になるが、涼子のバイト先がどうにもクソで(他に言いようが見つからない)。京平とはわかりあえる安心感はあるだろうが、なんかもうやりすぎ(苦笑)。やっぱりいろいろ衝撃的。2024/03/08

アキ

100
著者は現役の医師。「私の盲端」「塩の道」の2篇。何れも自らの身体や死に関して通常とは異なる捉え方を提示してみせている。前者では、人工肛門を左腹部に作った女子大生が自らの内臓と向き合う日々であり、後者では東北の漁師の、死ぬまで医者にかからず、何も望まず淡々と死んで行く市井の人々である。医師との関わりは、一方では絶望を与える非情な立場であり、もう一編では患者や病院側に翻弄される存在である。決してどこにも行き着かないが、登場人物の置かれた日常はこれからも続くことを予感させる。第七回林芙美子文学賞受賞作。2022/04/20

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