涅槃〈下〉

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  • サイズ 46判/ページ数 468p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022517890
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

死後440年、蹴りに蹴り続けられた男、宇喜多直家。その実像を浮き彫りにする。『光秀の定理』『室町無頼』『信長の原理』――歴史小説界に革命を起こし続ける著者が描く、戦国史上最悪と呼ばれた梟雄の素顔。自分は何故、零落した武門に生まれたのか。どうして自分は、このような孤独な星のもとに生まれたのか……答えは出ない。豪商・阿部善定は、没落した宇喜多家の家族をまるごと引き取る決意をする。まだ幼い八郎の中に、稀有な非凡さを見い出したがゆえである。この子であれば、やがて宇喜多家を再興できるのではと期待を寄せた。一方、八郎は孤独な少年時代の中で、商いの重要性に早くから気付き、町や商人の暮らしに強く惹かれる。青年期に差し掛かる頃、年上の女性・紗代と深く関わり合うことで、自身の血に流れる宿命を再確認する――八郎は、やがて直家となる。予め定められた星の許に生まれ、本人が好む好まざるにかかわらず、常に極彩色に血塗られた修羅道を突き進むことになるだろう。歴史は、常に勝者の都合によって捏造され、喧伝される。敗者は、彼岸にて沈黙するのみである。少年は、運命から自由になりたかった。だが、幼少の頃から武門の再興を定められていた。織田と毛利を天秤(はかり)にかけ、夢と現(うつつ)の狭間をあがき続ける。宇喜多家の存続のためには、どんなことでもする。我が死でさえも、交渉の切り札に使う。世間でいう武士道など、直家にとってはどうでもいい。そんなものは、犬にでも呉れてやる。直家は宇喜多家を再興し、石山城(岡山城)を国内商業の拠点と定める。同時に、近隣の浦上や三村と激しくつばぜり合いをくり返し、彼らの背後にいる巨大勢力の毛利・織田の狭間で、神経を削りながら戦い続ける。直家の生来の臆病さを良く知る妻のお福。生涯の恩人となった阿部善定。旧縁である黒田満隆と官兵衛の親子。直家が武士に取り立てた商人・小西行長……様々な人との関わりから、直家は世の理(ことわり)に気付いていく。――人の縁で、世は永劫に回り続けていく。

内容説明

宇喜多家の存続のためには、どんなことでもする。親族はおろか我が死でさえも、交渉の切り札に使う。世間でいう武士道などは、犬にでも呉れてやる。直家は宇喜多家を再興し、石山城(岡山城)を国内商業の拠点と定める。同時に、近隣の浦上・三村と激しくつばぜり合いをくり返し、彼らの背後にいる巨大勢力の毛利・織田の狭間で、神経を磨り減らしながら戦い続ける。直家の生来の気弱さを知る、妻のお福。生涯の恩人となった商人・阿部善定。旧縁である黒田満隆と官兵衛の親子。直家が武士に取り立てた商人・小西行長…様々な人との関わりの中から、直家は世の理(ことわり)に気付いていく。―人の縁で、世は永劫に回り続けていく。

著者等紹介

垣根涼介[カキネリョウスケ]
1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でデビュー、サントリーミステリー大賞と読者賞のダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の三冠を受賞。05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、06年『室町無頼』で本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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starbro

292
上下巻、1,000頁弱完読しました。宇喜多直家は知っていましたが、彼が主人公の小説は初読です。宇喜多家を再興し、大名にまで上り詰める宇喜多直家の生きざまに清々しさを感じました。【読メエロ部】的要素を盛り込み、直家をささえた女性陣を瑞々しく描いています。著者は二度ほど直木賞候補となっていますが、三度目の正直、本書で受賞でも良いかも知れません。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001297.000004702.html 【読メエロ部】2021/10/14

旅するランナー

195
武力=財力と合理的に考え、商人と武士が融合した城郭都市を日本で初めて具現化し、石山城(岡山城)を普請した宇喜多直家。正義と性技に優れた、興味深いキャラとして、その生涯が描かれる。織田信長勢力の進攻に対する戦略も含めて、読み応えのある戦国時代小説です。岡山県民は必読です。2025/02/02

いつでも母さん

180
直家の没後、大坂の陣の前年までひっそりと生きた直家の愛する継室・お福『私だけはあの男の本当の姿を、息遣いを、内気な優しい眼差しを知っている』これは直家とお福の愛の物語。宇喜多家存続のために、今生で己が出来る全てを掛けて生き抜いた男・宇喜多直家『歴史は常に勝者の都合によって捏造され喧伝される。』そうして私の脳内に刷り込まれてきた人物や事柄のなんと多い事よ。垣根涼介の紡ぐ宇喜多直家にどっぷり浸り、程よい充足感に包まれた読書だった。2021/10/11

パトラッシュ

178
(承前)「武士道は畜生道」と見なし暗殺や策謀など手段を選ばぬ直家の領地拡大策は、民百姓の生命財産を犠牲にする戦いよりもよほど合理的で現代的といえる。しかし国衆が乱立する備前を纏め上げた頃には、東西から迫る織田と毛利に挟まれて自立を諦めるしかなかった。生まれた時代と場所に恵まれなかった直家だが、宇喜多家を守るため信長や安国寺恵瓊と必死の外交戦を展開する。そんな直家を小西行長をはじめ家臣は誰一人裏切らず、彼を支え続けた女お福に看取られて幸福な最後を迎える。人のために悪名を背負った男の壮絶な生き様に圧倒された。2021/10/11

とん大西

131
国盗りの非情もこの世の理か。宇喜多家を再興し、備前や美作に覇を唱えるまでに成り上がった直家。が、西には依然として毛利、東は急激に勃興した信長。大勢力の狭間で直家が背負い続けた宿命、それは宇喜多が永らえること。悪名をきようとも…それさえ叶えば、いつでも彼岸に参る。殺しあいなどに明け暮れず、商人になりたかった。が、そんな思いとは裏腹に踏み入れてしまった修羅の道。恬淡と死をみつめ、己を律する。孤独の淵をなぞりながらも愛するお福、信を置く家臣、敬愛する善定らと歩んだ修羅。…直家、涅槃に参る、ただただ静かに。2021/10/09

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