いつか死ぬ、それまで生きる わたしのお経

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022517869
  • NDC分類 183
  • Cコード C0095

出版社内容情報

●古典新訳に定評のある詩人による、暮らしに結びついたお経現代語訳、自然を見つめる明るいまなざし、「生きる」ことへのやわらかな希望のある極上エッセイ。耳でも味わいたい著者によるお経朗読9編をふくむCDつき。*寝たきりの母、独居する父。死に方がわからないかのように生きている親を見ていて考えた。「生きること死ぬこと」について、老い果てぬ前に準備をしたらいいのではないか。老いて死ぬ不安を、苦しみを、少しでも軽くする道はないか。遠いカリフォルニアから通いつつ看取りをつづけるうちに、娘はお経に出会った。 そして今、両親と夫の死を見届けて、誰もいなくなった荒れ地や海辺を、犬と歩く。日没を見て、月の出を見て、小さな生き物の生きざまを見る。雨を見て、風を見て、地震を見る。自然のめぐりと生きることと死ぬことが重なっていく。●「目次」から  父と母とお経とわたし 開経偈「今、出遭いました」 三帰依文「仏教に出遭えたミラクル」 三宝礼「みをかがめます」   秋篠寺伎芸天/空 般若心経「完成に向かって」 二河白道「河を渡る」 源信の白骨観「ホラホラ、これがおれの骨だ」 九相詩「死体のあと」   「白骨」と「九相詩」源氏物語表白「紫式部の往生」 風信帖「一通の手紙、空海から最澄へ」   雲/雨 法華経薬草喩品偈「大きな木や小さな木」   骨/鏡/手紙、父へ 阿弥陀経「浄土とはこんなところです」   犬になる 四誓偈「四つの誓い」 本誓偈「ただおこなえ」   犬を待つ/写真 聞名得益偈 「みんないける」   ウサギ/スカンク/藪の中/巣立ち/キノコ 法華経従地涌出品偈(部分) 「涌き出したボサツたち」 法華経方便品(部分) 「なぜ仏は世にあらわれたか」 法華経如来寿量品偈(自我偈) 「私が目ざめてからこのかた」   名前 一切精霊偈「一切のたましいは」   7度21分40秒/日没/朝の月と満月 発願文「ねがっています」   お盆を思う 摂益文「み名をよぶ」   瓦礫のお城とただの草/サフラン   犬と怨憎会苦/料理しなくなって   春の小川   死んでいく人 仏遺教経「最後のおはなし」 総回向偈「あまねくひとしく」 総願偈「あるいてゆきます」   あとがき 主な参考文献

内容説明

母と父、夫の死を見届けた。誰もいなくなった荒れ地や海辺を犬とともに歩き見つめるのは森羅万象の「生き死に」。般若心経、阿弥陀経、法華経自我偈、仏遺教経―。古典新訳に定評のある詩人による、日々声に出して読みたい、エッセイとお経。二十年の仏典新訳集大成。

目次

父と母とお経とわたし
開経偈「今、出遭いました」
三帰依文「仏教に出遭えたミラクル」
三宝礼「みをかがめます」
秋篠寺伎芸天/空
般若心経「完成に向かって」
二河白道「河を渡る」
源信の白骨観「ホラホラ、これがおれの骨だ」
九相詩「死体のあと」
「白骨」と「九相詩」〔ほか〕

著者等紹介

伊藤比呂美[イトウヒロミ]
1955年、東京都生まれ。詩人。78年、『草木の空』でデビュー。八〇年代の女性詩ブームをリードし、結婚・出産をへて97年に渡米した後、熊本に住む父と母の遠距離介護を続けていた。2018年より拠点を熊本に移し、2021年春まで、早稲田大学教授を務める。1999年、『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年、『河原荒草』で高見順賞、『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』で07年萩原朔太郎賞、08年紫式部文学賞を受賞。15年、早稲田大学坪内逍遙大賞、19年、種田山頭火賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アキ

103
身内の葬式で僧侶のお経を聞いていて、なんて言ってるんだろうとぼんやり思っていた。著者が両親の死と直面し、お経に興味を持ち、全宗派読んでみたら、現代詩みたいになったという。それで著者が朗読したCDも付属でついている。「開経偈」「般若心経」「法華経薬草喩品偈」「阿弥陀経」「法華経従地涌出品偈」「一切精霊偈」「発願文」「総回向偈」「総願偈」。鎌倉時代に様々な宗派が生まれた。それは方丈記にあるような天災で世が乱れた際に日本語と中国語と梵語が入り混じった音の調べが心の平安をもたらしたのでしょうか。とても興味深い分野2022/02/11

ネギっ子gen

58
【日本古典文学は、凡そ仏教文学である】暮らしに結びついたお経の現代語訳と、「生きる」ことへの柔らかな目線のエッセイを収録。現代詩の朗読を思わせるような、著者朗読のCD付き(「開経偈」「般若心経」「法華経薬草喩品偈」「阿弥陀経」「法華経従地涌出品偈」「一切精霊偈」「発願文」「総回向偈」「総願偈」)。巻末に主要参考文献も。<日没や雲や動植物がめぐっていくのを見るうちに、自然のめぐりと一切の衆生の生きる死ぬるが重なっていったこと。生きるってこういうことか、死ぬってこういうことかと、わたしなりの発見があった>。⇒2023/02/22

マカロニ マカロン

23
個人の感想です:B。著者の伊藤さんはご両親に続いて夫も亡くされたとのこと。本作にはその状況下での死生観が反映され、伝わってくる。源信僧都の「白骨観」、カリフォルニアの海に撒いた父の骨。動物の死骸、死臭。本書の表題「いつか死ぬ、それまで生きる」というのは仏陀の最後の説法。人の生きる道を端的に表した言葉だ。お経は弟子や民衆達との対話や説法集で、声に出して読むように出来ているらしい。詩人である著者のお経の訳には独特のリズムがあり、まさに朗読向けのものだ。本書付録の著者朗読CDでは「阿弥陀経」の熱演は圧巻だった2022/10/17

スリカータ

23
子供の頃、毎年夏休みにお寺の合宿に行かせられていた。毎日のお勤めで唱えていたお経が未だ記憶に残っていて、本書のお経がスラスラ読める自分に驚いている。子供ながら良い文章だと薄っすら感動していたけど、伊藤比呂美さんの解りやすく砕けた翻訳で、難解なお経がこういう意味だったのかと認識を新たに。般若心経が一番人気があるのだろうけど、私は四誓偈が子供の頃も、今も、好き。巻末の参考文献の量に驚いた。原典はサンスクリット語、パーリー語との事。伊藤さんの圧倒的な熱量を感じた一冊。2022/02/18

小豆姫

15
お経は、きっと有り難い教えがつまっているんだろうなあと思いつつも、法事の時くらいしか触れあわないというのは、実にもったいない。日本人としてちゃんと知っときたいとっ、久しぶりの比呂美さん。言葉ひとつひとつが呼吸してるみたいに瑞々しくて、すべてが詩だ。2023/01/07

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