いないことにされる私たち―福島第一原発事故10年目の「言ってはいけない真実」

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いないことにされる私たち―福島第一原発事故10年目の「言ってはいけない真実」

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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022517661
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「住宅提供を打ち切られれば暮らしていけない」「なぜ避難者の数に私は数えられないのか」。甚大な被害を及ぼした福島第一原発事故--避難者たちは、国の政策に翻弄されながらこの10年をどう過ごしてきたのか、その実態に迫る。

内容説明

統計から消される原発避難者たち―この国の、失敗の本質を問う!

目次

第1章 消される避難者(いつの間にか消えた9割の避難者;郡山市の3・11;水道水が基準値超。「授乳のため飲むしか…」;月曜のたびにいなくなっていく家族;夫は福島に残り、妻と子は大阪へ避難 ほか)
第2章 少年は死を選んだ(「6日間、何も食べられてなくて」;待望の長男に名づけた「黎央」;突然の横揺れ、たわんで見えたオフィスのガラス;一帯ががれきの山、何艘も横たわっていた漁船;「陸の孤島」となった南相馬 ほか)

著者等紹介

青木美希[アオキミキ]
1997年、北海タイムス入社(休刊)。98年9月に北海道新聞入社。北海道警裏金問題(2003年11月から約1年の報道で警察が約9億6千万円を国と道に返還するに至った)を手がけ、取材班で菊池寛賞、新聞協会賞などを受賞。2010年9月、朝日新聞に入社。11年3月11日の東日本大震災翌日から現地に入って取材した。同紙の原発事故検証企画「プロメテウスの罠」に参加、また巨額の国家事業である除染がゼネコンなどに中抜きされ、手抜きが横行していた「手抜き除染」問題を張り込みでスクープ。両取材班とも新聞協会賞を受賞した。原発事故避難者の現状を描いた『地図から消される街』(講談社現代新書)は貧困ジャーナリズム大賞、日本医学ジャーナリスト協会賞特別賞、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

92
福島第一原発事故から10年目を迎えた避難者の現在をルポした2篇。1例目は、夫が福島に残り、幼い子ども2人と一緒に大阪へ自主避難した女性。復興庁の「避難者」リストから外されていることに気づき、撤回を求めて活動する。帰還困難者には、医療環境や生活環境が整っていないこと、避難先での新しい生活をしているなど理由はさまざま。「避難者でなくなる=復興したこと」にされること、「避難者の分断化」の問題などを掘り下げる。→2021/07/10

けんとまん1007

69
まさに、タイトルのとおり。福島の原発事故から10年以上経過した今、この本に出合うことは、必然だったのかと思う。こうやって、どんどん切り捨てられていくのだと哀しさと憤りが合わさる。屁理屈にもならない言葉で、意図的に切り捨てる政治屋・官僚・東電。言葉の力が、どんどん弱くなっている時代風潮を生み出している。人を弱体化させ、弱さを持った人が、弱さを持った人を攻撃するように仕向けているとしか思えない。だからこそ、この1冊の意義は大きい。2021/09/02

きみたけ

64
著者は北海タイムス、北海道新聞、朝日新聞を歴任、「地図から消される街」で貧困ジャーナリズム大賞等を受賞した青木美希さん。福島第一原発事故から10年が経過しいまも7万人が避難している現状で、避難者たちは国の政策に翻弄されながらどう過ごしてきたのか、その実態に迫ります。「避難者」の定義が国や自治体によって曖昧に設定されており、それぞれの発表数値に開きが生じることに何の是正もなされない現実。「復興とは避難者の数を消すことなのか、住宅提供や支援を打ち切って強制的に元のところに戻せば復興なのか」2022/05/04

とよぽん

62
青木美希さんの最新著書。東電や政府にとって「言ってはいけない真実」を明らかにする本を世に出した朝日新聞出版に感謝したい。もちろん、青木さんの取材に全面的に協力してくださった森松明希子さん、庄司英範さんにも。避難者数が担当省庁によって全然違うこと、避難先の役所で申請しても計上されない人がいること。震災と原発事故から10年を経て、政府は住宅や医療費などの支援を打ち切りたいから。さらに、14歳の息子さんが自死して、心身共に疲弊しきった庄司さん。震災前は生き生きと家事や子育てをしていたお父さんだったのに・・・。2021/08/13

hatayan

52
『地図から消される街』で原発事故の復興が被災者を置き去りに進められていることを明らかにした青木美希氏の著作。 本書で登場するのは、自力で避難したために国の考える避難者から漏れた家族、避難先で人知れず悩み自死した14歳の青年の家族。政府が繰り返す「被災者に寄り添う復興」とは建前で、都合の悪いことは早く忘れたいのが本音なのではと疑わざるを得ません。青木記者は、現在は原発取材の現場からは離れているとのこと。政府に耳の痛いことを訴え続ける記者が組織にとっては必ずしも使いやすいとは限らないということなのでしょうか。2021/05/17

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