Fashion Climbing―ビル・カニンガムのファッション哲学、そのすべて

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Fashion Climbing―ビル・カニンガムのファッション哲学、そのすべて

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  • サイズ 46判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022517364
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

三宅一生氏、水原希子氏絶賛!!彼にファッションを撮られ、NYタイムズに掲載されることはニューヨーカーにとっての最高のステイタスだった……。カニンガムが自らの人生を生い立ちから告白、純粋なファッション評価を貫いた武勇伝、その哲学を語る。【目次】1.ヒルトン・アルスによる序文2.ウィリアムJになる3.私の最初の店4.花で覆われたヘルメット5.自由の贅沢6.ノナとソフィー7.サウサンプトンショップ8.ファッションパンチ9.はしごの上部10.社会について11.味について12.ローラジョンソンの哲学

内容説明

知られざる物語、ニューヨークの伝説的人物が学びとった創造性とスタイル。ビル・カニンガムにとって、ニューヨークとは自由、華美(グラマー)、そしてわけてもスタイルの地だった。ボストン郊外のアイルランド系住民が住む街の中流家庭で育ち、こっそり姉のドレスを着て、放課後は街のおしゃれなブティックで過ごし、ファッションに人生を捧げることを夢見た。ニューヨークに移り住んでからは、人々を観察することに夢中になった。夜はオペラの初日に出向き、豪勢なダンスパーティーに不正入場。そのような場で、女性たちの纏ったドレスがどのように動くか、ジュエリーをどのように身につけているか、髪はどのようにセットされているか観察した。これが彼の学びであり、ニューヨーク・タイムズ紙のフォトグラファーとして有名になった、あの幅広い被写体を対象とする熱意あふれる手法の誕生だった。二人のスタイル通(ノナとソフィー)のもとで活動したあと、彼の創造性は飛躍的に高まり、デザイナーとして名を成した。デザインの仕事で姓を名乗れば家名を汚すことになるからと、ブランド名をWilliam J.とし、当時の最も奇抜で有名な帽子デザイナーとなった。『ファッション・クライミング』は、一人の若者が、そうなるべく生まれついた自分、つまり真に独創的な人間になることを目指し奮闘するストーリーだ。本書には、スタイルについてビルが学びとったこと、かつての自由奔放な世界で繰り広げられていた生き生きとした話、そしてこのニューヨークの素晴らしき人物から読者へ手渡された最後の贈り物がある。

目次

楽園への扉 The Doors of Paradise
William J.となる Becoming William J.
初めての店 My First Shop
花に覆われたヘルメット A Helmet Covered in Flowers
自由という贅沢 The Luxury of Freedom
ノナとソフィー Nona and Sophie
サウサンプトンの店 The Southampton Shop
ファッション・パンチ Fashion Punch
ハシゴのてっぺん The Top of the Ladder
社交界 On Society
センス On Taste

著者等紹介

カニンガム,ビル[カニンガム,ビル] [Cunningham,Bill]
William John Cunningham Jr.1929年生まれ、ボストン出身。ハーバード大学を中退してニューヨークに移り、百貨店勤務を経て帽子デザイナーとして独立した。途中2年間の兵役を終え帽子デザイナーとして復活するが、その後ブランドを閉じ、ファッションジャーナリストとして記事を書くようになる。ウィメンズ・ウェア・デイリー紙やシカゴ・トリビューン紙などの媒体でファッションを取材するかたわら写真を撮りはじめ、70年代後半にはニューヨーク・タイムズ紙のレギュラー寄稿者となった。2008年、フランス文化省から芸術文化勲章を受章。09年、ニューヨーク市への貢献が認められ、「生きるランドマーク」に選ばれた。16年6月に死去、享年87(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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uryutalk

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カメラマンになる前のビル カニンガムの自伝。結構帽子デザイナーだったころの自慢話が多いのだけど、その一方ではドン底描写もあり、とにかくフラットな人となりが出ていて面白い。ただ翻訳がいまいちな印象。最終章は時折首をひねりたくなるような感じ。原書で読むしかないのかなぁ。2023/01/27

tsubaki

0
期待以上に面白かった。 ドキュメンタリー映画を観て「芯の通ったお茶目な人」といった印象だった。 こちらは若い頃の自伝。美しい、楽しいと思うスタイルを作る人。そして 一つの事に情熱を注ぐ人。家族親族の反対があろうと、食事もできないカツカツの生活だろうと、兵役中だろうと、ファッションに携わって生きているビルは生き生きしてる。 自分の帽子ブランドを持ち、戦略的に店を回す。 ライターとなっても自分の審美眼とポリシーを1ミリも曲げない。 オートクチュールへの崇拝と言ってもいい。 また登場人物もとても魅力的。 2022/11/03

Shimpei Ohtsuji

0
この本を読むと、自分の仕事は「ファッション」ではなく単に衣服、アパレルを作って売るだけの仕事だなと強く感じる。ビルがファッションに魅了された1940年代から時代は変わり、オーダーメードから既製品、疲弊した大量生産大量消費の現代。現代の産業がやっていることは60年代から変わらずメゾンのデザインのコピーを作ること、それをサプライチェーンのグローバル化と消費地としてのアジアの圧倒的存在感が規模を変えただけだなと。「変わり続けることがファッション」だとビルは言うけれど、本当に今のま変わらなければ産業が死んでしまう2021/08/08

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