出版社内容情報
仏具店からスタートし、気球を上げ日本で最初にX線を完成させ、日露戦争「敵艦見ゆ!」打電の蓄電池を作った。「科学立都」を目指し京都で理科教育器機や人体模型、マネキンなどから医療器機メーカーとしてノーベル賞企業となった島津製作所。創業者・日本のエジソン物語。
内容説明
明治の科学立国に奮闘した「日本のエジソン」島津源蔵2代の軌跡。
目次
第1章 廃仏毀釈の京都(はじまりは仏具商;源蔵誕生 ほか)
第2章 京都舎密局(舎密局への出入り自由;お雇外国人ワグネル)
第3章 島津の名をあげた軽気球(御所での気球飛揚に大成功;源蔵とその一家 ほか)
第4章 日本で最初の蓄電池(自宅兼工房で生まれた蓄電池;「敵艦見ゆ」 ほか)
第5章 古都が育む企業力(X線機器の開発;日本十大発明家に選ばれる ほか)
著者等紹介
鵜飼秀徳[ウカイヒデノリ]
1974年京都市生まれ。ジャーナリスト、浄土宗正覚寺(右京区嵯峨)副住職、一般社団法人良いお寺研究会代表理事。成城大学文芸学部卒、新聞記者をへて日経BPで『日経ビジネス』記者などの後、2018年から現職。東京農業大学非常勤講師、佛教大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
breguet4194q
91
先日、ストロンチウム光格子時計の開発(ノーベル賞級の発明)もあり、また2025年が創立150周年の節目でもあり、一読しました。2002年に社員がノーベル賞を受賞するという快挙が話題になりましたが、本人のコメントや創業家の経営哲学を見ると、脈々と創業者の精神が受け継がれていることがよくわかります。一貫した精神に貫かれた「科学技術をもって社会に貢献する」との社是は、さすが一流企業と思いました。2025/04/17
スプリント
19
京都の島津製作所の歴史を知るために本書を手に取りました。社名は薩摩の島津家由来だったのですね。 時代にあわせて社業が変えていく経緯がよく理解できました。2021/01/11
双海(ふたみ)
9
おすすめいただいた本。仏具職人から島津製作所の創業へ。明治人の気骨、特筆すべきものがある。2021/12/31
キミ兄
4
廃仏毀釈に始まり島津源蔵がどうやって島津製作所を今の地位に導いたかが描かれる。GSユアサが島津製作所の系譜に連なるとは知らなかった。Genzo Shimazuなんだな。☆☆☆☆。 2021/05/31
才谷
4
創業時は数々の偶然が重なった所があったようだが、好機を掴むには好奇心とそれまでに持ち合わせていた技術力が肝心。2020/09/22
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