出版社内容情報
小西康陽、またしても10年ぶりのヴァラエティブック!
平成時代に発表されたコラム、レコード評、インタビュー、対談、映画メモ、映画レヴューに加え、未発表の日記を精選。
活字で編まれた「ザ・ベスト・オブ・524・またまたパイプのけむり編」。
内容説明
小西康陽、またしても10年ぶりのヴァラエティブック!平成時代に発表されたコラム、レコード評、インタヴュー、対談、映画メモ、映画レヴューに加え、未発表の日記を精選。活字の渦に呑み込まれる「ザ・ベスト・オブ・524・またまたパイプのけむり編」。
目次
漫画の描き方
三月の最後の土曜日に
わたくしのビートルズ
小西康陽のコント。
恋愛を人生の総てと考える人々
面白おかしく生きてきたけれど。
女の子には名前がある。
似ている
レナード・コーエンの偽日記から。
ムッシュ、倫敦。〔ほか〕
著者等紹介
小西康陽[コニシヤスハル]
1959年2月3日札幌生まれ。作編曲家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
踊る猫
27
面白い本。情報に溢れていて、読んでいるだけで脳をくすぐられるかのよう。膨大な音楽と映画、そして本について知る。それがしかし、中原昌也の日記のように無機質にならないのは小西康陽の年の功なのか、それとも体質が異なるのか? 片岡義男にも似た風格と良い意味での軽さがあり、もしかするとこの路線を貫くと『断腸亭日乗』が完成するのではないか、と思わされる。過褒か? 一方で、コニシさんそれは人としてどうなの(笑)とヒヤヒヤするようなことも書かれていて、読んでいて悩ましい。良かれ悪しかれ正直な人なんだろう。映画愛が凄まじい2019/08/18
阿部義彦
21
わー、やっと読み終わった、読み応えありすぎてくたくたです。小西康陽さんバラエティブックス過去にも何種類も出してるのね。私は今回が初体験でした。先ず分厚いそして、活字の組み方もシンプル1段組から2段3段4段極めつけは5段組まで、4段過ぎると眼鏡をとって読んでました。エッセイ、創作、映画評、レコード評から、日々の記録まで。はっぴいえんどに衝撃を受けて、何よりも細野晴臣ファンでその細野さんが興したノンスタンダードレーベルからのデビュー。ムッシュかまやつに関しての文章も多いです。ピチカートワンでも気を吐いてます。2019/05/05
踊る猫
19
読み返す。特に本なんて読みたくなかった気分の時に手に取ったせいか、読んでなんの教訓を得られたという実感もわかなかったのに、面白く感じられた。手癖だけで書いているようで、実は小西康陽という人の素朴な実存から来る哲学が文章になっているのだろうと思う。それが時に片岡義男の短編小説を真似た(悪く言えば「エピゴーネン」に堕ちてしまう)ものになるのはまあ、ご愛嬌か。だが、この意味のなさは小西という人がマッチョイズムとは無縁に消費者の先輩として今なお君臨し続けられている秘密を示しているとも思う。この人、本当に凄い人だわ2021/09/13
aloha0307
19
音楽、映画そして人物etc 凄まじい量の固有名詞sから都市生活者としての小西さんが浮かび上がってくる...曲作りではタイトルがまず決まるそうです(これでほぼ出来たも同然)✿ 表題ほどBeatlesについてのコラムが殆ど無いのは残念ではありました。2019/12/04
ナポリノロク
4
分厚いので買ってから1.5ヶ月くらい要したけどようやく読了。娘さんのこと、前の奥さんのことがチラホラと話題に出てきてすこし勝手に感傷的な気持ちになる。突然啓示があってさだまさしの7インチを買い漁りに行ったのに全然無くて、結局ネットで買ったという件が妙にツボにハマった。2019/09/09