帰去来

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  • サイズ B6判/ページ数 546p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022515872
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

【文学/日本文学小説】警視庁捜査一課のお荷物志麻由子は、捜査中に首を絞められ気を失う。目覚めるとそこは、異次元「光和26年のアジア連邦・日本共和国・東京市」で、もう一人の自分は〈東京市警のエリート警視〉だと知る。彼女は元の世界へ戻ることができるのか? パラレルワールド刑事小説。

大沢在昌[オオサワアリマサ]
著・文・その他

内容説明

警視庁捜査一課の“お荷物”志麻由子は、連続殺人犯の捜査中に、何者かに首を絞められ気を失う。目覚めたのは異次元の「光和26年のアジア連邦・日本本共和国・東京市」だった。もう一人の自分は異例の出世をした“東京市警のエリート警視”。闇組織からは命を狙われ、警察内部でも汚職警官の摘発など、非情な捜査方法が非難を浴び、孤立無援であることを知る。戸惑いながらも彼女は、“エリート警視・志麻由子”となって捜査を継続するしか方法がなかった…。

著者等紹介

大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年愛知県名古屋市生まれ。79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞し、作家デビュー。86年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会最優秀短編賞、91年『新宿鮫』で日本推理作家協会賞(長編部門)と吉川英治文学新人賞を受賞。94年『新宿鮫 無間人形』で直木三十五賞を受賞。2001年『心では重すぎる』、02年『闇先案内人』で日本冒険小説大賞、04年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞、06年『狼花 新宿鮫9』で日本冒険小説大賞、14年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

227
大沢 在昌は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、著者の作家生活40周年記念作品、パラレル・ワールドSF警察ミステリでした。10年もの歳月をかけて執筆した割には、可もなく不可もないレベルの普通の作品でした。著者は、現在小説宝石で『暗約領域 新宿鮫XI』を執筆しています。 https://www.kobunsha.com/shelf/magazine/current?seriesid=104001 今年の後半には新宿鮫の新作が読めるでしょうか? 1月は、本書で読了です。2019/01/31

しんたろー

187
読友さんのレビューに釣られて数十年ぶりの大沢さん…現代東京都と別世界の東京市を行き来するパラレルワールドものはワクワクする設定とサスペンスの心地好いテンポに煽られ、ページが進む進む!主人公・由子の奮闘する姿を素直に応援できるし、登場人物たちも魅力的で「これが御大の味なんだなぁ」と脱帽。別世界の独特な世界観、犯人当て要素、ラブ線などサービス満載で「これぞ、日本のエンタメ!」と胸を張って言える快作…Masakoさん、ありがとう!そして、何となく避けていた『新宿鮫』シリーズも読まなくてはいけないと思わされた。2020/03/30

海猫

156
帯にタイムトリップってあるが、正確にはタイムトリップじゃないよね、これ。パラレルワールド警察小説ともちゃんと書いてあるから、まあいいけど。「平成」ではお荷物扱いの女性刑事が、「光和」に飛ばされる。そこでは自分がエリート警視だったというお話。混沌とした「光和」の世界が魅力的。ヒロインが戸惑いながら警視として捜査したり、闇組織と渡り合ったり、女性の成長を描く作品でもある。後半ははっきりした「敵」との対決になりハラハラするし、ストーリーもちゃんと着地。綺麗に畳みすぎて小さく纏まりすぎた気もしたが、一気に読める。2019/06/04

ナイスネイチャ

134
図書館本。パラレルワールドミステリー。結構引き込まれました。少しずつ違う世界で謎を解いていく、読んで主人公と一緒に理解していく感じで面白かった。2019/06/30

chiru

133
パラレルワールド×警察小説。捜査中に襲われ気を失った捜査一課の刑事、由子。彼女が目覚めた場所は、第二次世界大戦の歴史に日本の勝利を刻む、日本に似て否なる世界。タイムトリップの謎を解くため、異世界で経験を積み重ねる由子は、どちらの世界に残るんだろう…ふたつの時代はどちらも、大切な人のいる唯一の世界で、『一緒に生きたい』と想う人のいる世界。由子の選んだ答えの行方に目が離せない。大沢さんのSFははじめてだけど、少しずつ違う二つの時代と人が噛み合っていくストーリーが素晴らしかったです✨ ★4 2020/05/01

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