内容説明
琵琶湖のほとりに、「共和国」を形成し「独立」を求めた中世の惣村=菅浦。そこに書き残された村史「置書」…。これを現代語に訳し、土地の権利と自治を巡る闘いの歴史を読み解き、中世の人々の生活に新たな光を当てる。
目次
1 文安六年菅浦惣荘置書
2 相論の発生
3 交易の結節点、地域の中の菅浦
4 領主創設運動―高家への「寄進」と「頼み」
5 戦いの実態
6 相論の教訓と意義
7 相論の決算
8 「置書」を書くこと
著者等紹介
蔵持重裕[クラモチシゲヒロ]
1948年東京都に生れる。1972年立教大学文学部史学科卒業。1982年一橋大学大学院経済学研究科博士課程後期退学。滋賀大学経済学部教授を経て現在、立教大学文学部教授
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