中世 村の歴史語り―湖国「共和国」の形成史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642077903
  • NDC分類 216.1
  • Cコード C1021

内容説明

琵琶湖のほとりに、「共和国」を形成し「独立」を求めた中世の惣村=菅浦。そこに書き残された村史「置書」…。これを現代語に訳し、土地の権利と自治を巡る闘いの歴史を読み解き、中世の人々の生活に新たな光を当てる。

目次

1 文安六年菅浦惣荘置書
2 相論の発生
3 交易の結節点、地域の中の菅浦
4 領主創設運動―高家への「寄進」と「頼み」
5 戦いの実態
6 相論の教訓と意義
7 相論の決算
8 「置書」を書くこと

著者等紹介

蔵持重裕[クラモチシゲヒロ]
1948年東京都に生れる。1972年立教大学文学部史学科卒業。1982年一橋大学大学院経済学研究科博士課程後期退学。滋賀大学経済学部教授を経て現在、立教大学文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨシ

0
菅浦に残された置文を紐解いていく一冊。 隣接している大浦との相論が中心で、戦争・訴訟の経過細かく記述された記録が残っていたことに驚き。 「被害観念の回復」という中世独特の概念が興味深い。 中世惣村が決して孤立した存在ではなく、他との関係が常に存在していたことを強く印象付ける。2020/12/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1427962
  • ご注意事項