内容説明
戦乱で親を失った少年・庚丸は、大坂城に上がり、秀頼の奥小姓となった。折から迫る徳川の重圧。秀頼に取り立てられ若武者となった庚丸は、関ヶ原の戦いを生き延びた島左近を軍師に迎え、戦場に向かう。わたしは、この少年に注目して、綿密な検証を始めた。この「大坂の陣」に至るまでに何があったのか、そして戦いの帰結はどこに。
著者等紹介
森岡浩之[モリオカヒロユキ]
1962年、兵庫県生まれ。SF作家。92年、短編「夢の樹が接げたら」でデビュー。96年、初の長編『星界の紋章』を上梓。以後、この「星界」シリーズは多くの読者を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hirokazu
4
森岡さん、「星界」書かずになんで時代小説書いてんの?・・・と思ったが・・・うわあ、これはどんな感想書いてもネタバレになっちまうなあ。ただ言えるのは、出版社、売り方完全に間違ってます。副題の「決戦!大阪の陣」とか帯の「狙うは家康の首!」とかのあおり文句に惹かれて、森岡浩之がどんな人か知らずに買った時代小説ファンは、ラストで脱力したことでしょう。朝日ノベルズで出すべきだったと思うけどな。2012/02/12
うしちゃん
1
浪速のことは「夢のまた夢」というタイトルがすべてを語っていたとは。最初から気になっていた「私」とは誰かと最後に知らされて脱力。てっきり戦国時代冒険ファンタジー小説と勘違い。早川から出ていたら気づいたのに。お話はスターウォーズ仕立て。マスター左近によって秀頼軍のジェダイの騎士に育てられたルーク庚丸が、徳川帝国軍と戦うみたいな。2014/01/27
akapon
1
タイトルは豊臣秀吉の辞世の句の一節だが、何が夢なんだろうと考えながら読んでいくと最後で「これか!」と合点がいく、という。ものすごい変化球で面食らった。信繁の通称派生に関する理由付けが超絶的に面白い。2011/10/16
ジニア@更新停滞気味
1
普通の戦国ものじゃなかった。終わり的にちょっとSF?特殊な視点からだったせいか人物の感情描写も少なく、戦国時代の用語や人名の難しさでスムーズに読み進められなかった(汗) 確かに戦国時代は資料があまり残っていなくて、正確な出来事は誰にもわからない。だからいろんな理論やら可能性を並べて話し合ったり研究してるんだよね。個人的に庚丸のその後が気になるので、本当の戦国時代とは別としてこうゆう時系列?仮説?があっても面白いかなと思った。2012/03/27
みろ
1
戦国ものは名前がめんどくさくて苦手。その自覚を新たにしてくれました。ボリュームのわりに時間がかかった(笑)。最初はSFやめちゃったの?と思いつつ、一部のキャラに違和感を抱きつつラストに。…そういうことでしたか〜2012/02/22
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