余命18日をどう生きるか

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022508133
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C0011

内容説明

平均入院日数が18日のホスピス病棟で多くの患者を看取ってきた大阪・淀川キリスト教病院のがん看護専門看護師による命の証し。

目次

第1章 病気を通して「余命18日の生き方」を考えるということ(わたしは、死について「気の毒だ」「かわいそう」とは感じていません;「病気になった時期に、どれだけ死を真剣に考えられるのか?」が重要なのです;身近な人の「死の体験」を大切に見つめることは、自分の死の準備にもなります ほか)
第2章 家族とともに「余命18日の生き方」を考えるということ(死期をわかったほうが、最後までいい人生を生き切ることができると思うのです;死は、個人のものでもあると同時に、家族や社会のものでもあります;みなさん、自分のことを「死なない」と思いこんでいるのではないでしょうか? ほか)
第3章 ホスピスから「余命18日の生き方」を考えるということ(ホスピスとは「死に場所」ではなく、「生き抜き、生き切る場所」なのです;知識がなければ、きちんと死に向き合うことはできないという部分もあります;死があるから今が輝くという真実も、ホスピスの現場でたくさん見てきました ほか)

著者等紹介

田村恵子[タムラケイコ]
1957年和歌山県生まれ。大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了。がん看護専門看護師。1987年から淀川キリスト教病院に勤務している。現在ホスピス主任看護課長。ホスピスでがん患者を最後まで看取り、家族への看護にも取り組む姿がNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で2008年に放映され、反響を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さおり

69
図書館にて。自分が死ぬ時のこと、私は結構考えている方かなと思う。幼い頃からとにかく痛みに弱くてビビリなので、なるべく痛くなく死ぬ方法について考えることは、私にとってはとても重要なことなのです。最近は特に、体が弱ってきた時の生活について細々したことを考えていますが、だんだん弱るという理想的な形が待っているとは限らないしな。っていうか、すでに緩やかに下降中やし。2016/09/29

S.suzuka

15
2008年NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」がん看護専門看護師としてホスピスでがん患者を最後まで看取り、家族への看護にも取り組む田村恵子さんの姿が今もなお鮮明に瞼に焼きついている。2010年11月刊行の本書は、死に対して考えられるよう一般向けに書かれた著者初の書、ずっと読みたかった一冊。私にとって『死』は非日常であって、どれだけ想像してもいつも遥か遠く気づけば思考が停止してしまう。〈ホスピスとは、末期がんの患者さんを中心に治癒の見込みのない人たちの生を支えるために、専門的なケアをする施設や▶続く▶2013/10/14

ふじ

6
がん看護のスペシャリストである田村さんの、数々の経験と知識に裏付けられた言葉は、とても胸に響いた。どう死ぬかではなく、どう生ききるか。死が日常的にある現場にいても、死を捉えることは難しいけれど、目の前で一生懸命生きている患者さんたちに、できる限り寄り添っていこう。そして、自分にも必ずその日が訪れることを思いながら、今を楽しく生きていきたいな。2014/05/18

仮ッ子

4
ホスピスで緩和ケアをしている著者による、生きることについての本。死を考えるのは、生を考えること。私も父の死がなければ、死はいつまでも自分には訪れないものとして、生き方について考えることはなかったと思う。本の中で語られてた、死によって見えてくるものはある。私はそんな遺産を遺すことが出来るだろうか。2011/01/04

猿田彦

3
大切な人との別れを待つ私には、正しいだろうけれど何か違う、医療者目線だと思いながらしか読むことができませんでした。しかし、「必ずしも熟考するタイプではない方が、死についてもがいて苦しむかと言ったら、むしろ潔く死を迎える、その人の生活スタイルに近い身の施し処し方に思える」は共感できました。大切な人は苦しいとも怖いとも言わない。聞くと、少し怖いという程度。私が一生懸命受け止めるから辛いって言っていいんだよと言っても弱音を吐かないので私が受け止められないと思ってるのかと寂しかったけれどこの一文で安心しました。2015/08/09

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