内容説明
東京湾岸の築20年の中古マンションが震度5強の地震に被災し、派遣された建築士に全壊判定を下された。建替か、補修か、退去か…。120世帯の住民はパニックに!これから、いくらお金がかかるのか?エゴ剥き出しの隣人たちの恐怖を描く大型新人の衝撃デビュー作。
著者等紹介
鎌田正明[カマタマサアキ]
1956年埼玉県生まれ。東大卒。毎日放送アナウンサー、記者。環境・住宅分野のリポートで報道特集、ニュース23等に出演。介護のため、2006年早期退職。『全壊判定』で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おのちん
5
★★★☆☆:集合住宅においては、地震はもちろんだが住民間のルールも怖いと思わせる一冊だった。2021/04/22
ophiuchi
3
奇しくも今日は16年前、阪神淡路大震災が起きた日。それ以前に建てられたマンションに住んでいる人は、これを読んでおくべきだと思うけど、ショックが大きいでしょうね・・・2011/01/17
琥珀
3
エゴ剥き出しの展開以外考えにくい状況を小説に仕立てた作品で、まさに想像どおりの道筋を辿るのだが、覚悟していてもやはり気鬱になる。でも、勉強になるし、よくできています。2009/04/11
163
2
こわいーー!!もうマンション欲しいなんて言いません><災害時とか極限状態になったらエゴが出てしまうんやね。結局一番かわいいんは自分。天災は本当に怖いけど一番怖いんは人間かしらね2010/10/28
short
2
ノンフィクションのようなリアリティがあり、よくまとまっていて面白く読みました。2009/04/27