パパは楽しい躁うつ病

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022504999
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

よれよれな父と元気全開な娘が初めて語りあった爆笑対談。「好きでちゅ!」父は、躁病になると、エレベーターの中でいつも叫んだ。真夏の夜、夢中で蛾を追いかけていた父・北杜夫。「当家の主人、発狂中!」の看板を門に飾った娘・斎藤由香。躁病もうつ病も怖くない。

目次

1章 ああ、懐かしき穏やかな日々(パパとママの出会い;子どもの頃の原風景 ほか)
2章 ある日、突然、躁病に!(躁病でてんやわんやに!;夫婦別居 ほか)
3章 ついに我が家は大破産!(破産宣告;チョジュツギョウって何? ほか)
4章 天然娘と父の爆笑生活(勉強よりも大切なこと;マンボウ迷言集 ほか)
5章 どくとるマンボウ最後の躁病(生原稿を売って銀座へ;競馬場での借金話 ほか)

著者等紹介

北杜夫[キタモリオ]
1927年東京生まれ。東北大学医学部卒。作家、精神科医。60年、『どくとるマンボウ航海記』が大ベストセラーになる。同年、『夜と霧の隅で』で芥川賞を受賞。また『楡家の人びと』で毎日出版文化賞、『輝ける碧き空の下で』で日本文学大賞、『青年茂吉』など茂吉評伝4部作で大佛次郎賞をそれぞれ受賞。著書多数

斎藤由香[サイトウユカ]
1962年東京生まれ。エッセイスト、サントリー株式会社勤務。北杜夫の長女として誕生。取り柄は健康なこと。週刊新潮に「トホホな朝ウフフの夜」を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

めがねまる

31
ユーモアと教養のある人の躁病は面白いなあ、軽く読めて楽しめるけど、これだけ躁病が激しかったらうつ病の落ち込みようも酷かったんじゃないかな。躁状態なんて家族はたまったもんじゃないので、ここには書かれていない葛藤も困難もあっただろう。ご家族の接し方はすごい。2016/12/07

おーしつ

20
追悼で読んでみました。そういや「躁」も「鬱」もマンボウシリーズで知った言葉だよなあ。 小さい時は実際どんな感じのものかがうまく想像出来なかった記憶がある。 父娘対談で当時を振り返っているが、(大変ながら)躁状態の父親を楽しめる娘さんと、困りながらもそれを容認する奥様がいてこそ笑って振り返るのだと思う。 しかし(他人ごとだという前提で)ホントこの一族は面白い。 写真もたくさんで楽しい。奥様へのメモと、さっそうと馬に跨る北先生の写真は最高(笑)2011/11/13

17
楽しいか楽しくないかと言われたらやっぱり楽しくはないだろうし、身内にいたら苦しいと思う。自分がどうしても躁うつ病になるっていうんなら、北杜夫のように、躁状態のときにご機嫌なお手紙を配偶者に残せるような患者になれれば良いけど…2018/12/10

fumikaze

13
躁鬱病を繰り返す父親・夫と暮らす由香さん・喜美子さんは大変だっただろうが、二人とも明るいのが救い。「看護婦のつもりで接する」というのは確かに良いかもしれない。私は認知症の父に猫或いは子供に接するような気持ちで対応していた時があった。そう思えば腹もたたない。後書きの最後からは北氏が亡くなったのは病院側の手落ちのような気がしなくもない。家族にとっては残念な気持ちが一生消えないだろう。2014/11/30

katakuli365

13
マンボウ先生自宅でのほのぼなリズムの父娘対談集。躁時期の滑稽な思い出話が多い。2011年10月24日(満84歳没)なので生前3年程前かな?急に亡くなる前までずっとお元気だったから余計に感慨深い。私が中学生の頃マンボウ先生、狐狸庵先生、愛子先生のエッセーをよく読んでいて躁鬱病も知ったけど、先生の人格そのものと勘違いしていたかも。それほど家族にも世間にも公にされていたのは功績ですね。硬派だな。2013/06/21

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