内容説明
闘争領域。それはこの世界、自由という名のもとに繰り広げられる資本主義世界。勝者にとっては快楽と喜びが生まれる天国、敗者にとってはすべて苦しみ、容赦ない攻撃が続くシビアな世界。日々、勝者か敗者かの人生が揺れている微妙な三十男の「僕」と、生まれついての容姿のせいで女に見放されている、完全な敗者のティスラン。彼らにとって人生は苦々しく、欲望はときに拷問となる。そんなふたりが出会ったとき、奇妙で哀しい、愛と人生の物語が生まれる―。現代フランス文壇で類を見ない才能を放つウエルベックの、若き哲学が爆発した初期の傑作小説。
著者等紹介
ウエルベック,ミシェル[ウエルベック,ミシェル][Houellebecq,Michel]
1958年フランス海外県レユニオン島生まれ。国立高等農業学校卒業。20歳の頃より詩作活動を始め、91年にH・P・ラヴクラフトの評論と初の詩集『Rester vivant(生きて在りつづけること)』を発表。続く詩集『La Poursuite du bonheur(幸せの追求)』がトリスタン・ツァラ賞を受賞する。94年に小説第一作となる『闘争領域の拡大』で、その特異な才能と世界観が注目を浴び、カルト的な人気を博す。98年に発表した初の長編『素粒子』はフランス文壇を揺るがせる事件といわれ、30ヶ国で翻訳された。その後写文集『Lanzarote(ランサローテ)』を経て2001年に『プラットフォーム』を発表。期せずして現実の事件と重なったことで、裁判沙汰になるほどの驚異的な論争を巻き起こした。現在フランスで、そのすべての言語活動が注目されている作家
中村佳子[ナカムラヨシコ]
1967年広島県生まれ。広島大学卒。翻訳者
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