内容説明
マックス・ウェーバー、フルトヴェングラー、ジョージ・オーウェル、石川淳、林達夫、そしてアイザイア・バーリン…12の主題を自在に駈けぬけるペンをとおして、「萩原延壽の精神風土」が浮びあがる。付録として、丸山眞男との対談、「滞英日記(読書ノート)1969‐1970」(未発表)の2篇を収録。
目次
外国交際について―坂野正高『現代外交の分析』
人生地図の中の政治―岡義達『政治』
プロの道はきびしいか―花田清輝『冒険と日和見』
斥候よ夜はなお長きや―P.ホーニヒスハイム『マックス・ウェーバーの思い出』、Q.ベル『ブルームズベリー・グループ』
死者は復讐する―ジョージ・オーウェル『右であれ左であれ、わが祖国』
中国人のなかの明治維新―戴季陶『日本論』
声低く語れ―『林達夫著作集』
思想への敵意の波―アイザイア・バーリン『自由論』
踏み破った草鞋の数―石川淳『文林通言』
音ということば―『フルトヴェングラーの手紙』
知ることと信ずること―中野好夫『蘆花徳冨健次郎』(第一部、第二部)
日本人本位に考へざる可からず―岡義武『近衛文麿』
著者等紹介
萩原延壽[ハギワラノブトシ]
1926年、東京・浅草に生まれる。東京大学法学部政治学科卒業。同大学院修了後、ペンシルヴァニア大学、オックスフォード大学へ留学。帰国後は研究・著述に専念する。2001年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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