出版社内容情報
手塚治虫のライフワーク「火の鳥」12作がオリジナルのB5サイズで復活! 手塚治虫のダイナミックな描線を堪能できる大判サイズ。生誕80年を記念して、なつかしのデザインで。毎月2冊ずつ刊行予定。第1回は「黎明編」と「未来編」の2冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
69
第1巻・黎明編。著者が医学生の頃何度も立ち会った人の死。死とはいったいなんだろう?そして生命とは?「生と死」をテーマにしたドラマ・火の鳥は、彼が39歳の時の作品。火の鳥の生き血を飲めば、永遠の命を授かるとみな信じ、火の鳥を何度も撃ち落とすが、火の中に入れば再び生き返り、何度も生まれ変わる。そして3世紀の日本ではヒミコもスサノオも猿田彦も戦いに明け暮れ、そして死んでいった。ナギも同じ運命を辿る。ニニギのみが永遠の生命など無意味だと言い放つ。クマソの生き残りの若者タケルが火の鳥の言葉を聞く。「生きるのよ」と。2021/02/20
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
44
手塚治虫さんの火の鳥は前から気になっていましたが、図書館で見つけやっと手に取りました。シリーズと思っていたら一巻ずつの完結なんですね。シリーズ1は黎明編。卑弥呼の時代が舞台。不老不死を願う時代。そのためには他人の命をも奪い取り、火の鳥を取り合おうとする人々。神話を絡めつつ、読み応えがありました。少しずつ読み進めたいと思います。2019/10/07
アナーキー靴下
39
黎明編は1作目だけあって、一番火の鳥が火の鳥らしい存在として描かれている。複数の視点のエピソードはどれもパワフルだが、クマソの少年ナギが中心に配置されることで絶妙なバランスを保っているように思う。ナギの結末はヒミコに似た執着で、老人が老いを恐れる気持ちと、未来ある子供が死を恐れる気持ちは本能的なものなのだろう。猿田彦は帰属意識からヒミコを敬愛していたのかと思っていたが、打算のない本能的な人間に惹かれやすかった、とすればゆえにナギにも惹かれた、ということであるのかもしれない。心に残るセリフも多い巻だが、2026/10/07
kagetrasama-aoi(葵・橘)
39
「火の鳥」第一巻。『黎明編』三十年くらい前に読んだ覚えが。(実家の物置探せば多分出てくるはず!)偶々図書館で見かけたので、読み返しです。ヤマタイ国のヒミコ、スサノオ、猿田彦、ニニギetc.が登場します。当時の色々な学説や知識を混ぜ合わせた独自の世界観。猿田彦とナギの間の親子の情愛が良いですよね。そして、永遠の命があったら、人類が宇宙人に会う時まで生きてみたいと初読時思ったこと思い出しました。2025/05/23
りんご
38
生きて、死ぬ、人の営みを火の鳥は傍観する。繁栄を願い、権力を望み、永遠の命を求めるが、死ぬ。必ず死ぬ。火の鳥に魅せられた人に、気まぐれに鳥は語りかける。「あなたののぞみはなに?」そして「限られた命を満足して生きろ」と伝える。「黎明編」は卑弥呼の時代。ここ以前から現在、未来へ命は続いております。満足して生きていきたい。2022/03/19




